
【保存版】築100年を迎える萬屋本店――いま伝えたい建物の秘話と込められた想い
こんにちは。萬屋本店の山本です。
1926年(大正15年)に建造された萬屋本店は、来年2026年に記念すべき築100年という節目を迎えます。
この長い年月の中で、多くの人々の暮らしを見守り、様々な物語を育んできた萬屋本店。今回のブログでは、そんな歴史深い萬屋本店の建物にまつわるエピソードを、皆様にご紹介したいと思います。
萬屋本店での結婚式をご検討されている方、すでにご決定された新郎新婦様にも、ここにしかない物語を知っていただけたら嬉しいです。
そもそも萬屋本店とはどんな場所なのか
萬屋本店の創業は、江戸時代・1806年。長谷寺界隈の人々のために、味噌や醤油など調味料や生活用品を扱う商店として、その歴史をスタートさせました。その後、日本で一番と称された伊丹の日本酒「白雪」を鎌倉で取り扱うことに成功します。
時代の流れとともに一度その役割を終えた萬屋本店ですが、建造当時の姿と大正ロマンの趣を今に残しながら、人生の節目を祝う新たな場所として存在しています。
萬屋本店の商売において最も大切な場所であった酒蔵は、「YUINOHI(結乃日)」と名付けられた結婚式の誓いの場へとリノベーション。蔵として使われていたときから存在する天窓からは、柔らかな光が降り注ぎ、おふたりの門出を優しく照らします。

披露宴会場である「SOUZAEMON(惣佐衛門)」は、日本家屋ならではの懐かしさと温かさを感じられる場所。華美すぎず簡素すぎない、ちょうど良い設計が居心地の良さを与え、特別な一日でありながらも、背伸びをせずありのままでお過ごしいただくことができます。

他にも館内には、当時のものがそのまま使われた窓ガラスや、一つひとつオーダーメイドで作られた家具、代表自らがオークションで買い付けた一点物の骨董品など、細部までこだわり抜かれたものたちがその場を彩り、唯一無二の空間を作り出しています。
そして2021年9月には、萬屋本店は「景観重要建築物等」に指定されました。これは、鎌倉らしい景観づくりに重要な役割を果たしていると認められた証です。
築100年にもなる古い建物を残していくことは簡単ではありませんが、今の時代に萬屋本店が存在していること自体、とても意義のあることなのです。
萬屋本店の再生:建物リノベーションの秘話
萬屋本店が、歴史ある商家から結婚式場へと姿を変えるまでには、様々な想いと多くの苦労がありました。約100年前に建造された萬屋本店をリノベーションすることは、現在の建築基準法では「ほぼ不可能」とされる状態から、関係者の多大な協力と柔軟な考え方によって、奇跡的にオープンすることが叶ったのです。
前代未聞とも言えるような再生のプロジェクトには、どんな想いがあったのか。ここでしか語られていない、人々の胸のうちにあった情熱と後世への願いについて、ぜひこちらのムービーよりご覧ください。
▶︎【萬屋本店】プロジェクトムービー
プロフェッショナルたちの想いと技術により、2015年9月から約7ヶ月間行われた工事を経て、萬屋本店は新たな姿へと生まれ変わりました。当時の写真とともに、リノベーションに関するストーリーを、こちらのブログで紹介しています。
▶︎萬屋本店立ち上げ秘話~建物リノベーション編~

建物の引き立て役:暖簾が完成するまで
萬屋本店に訪れる人を思わずはっとさせるような、印象的な存在感を放つ「暖簾」。実は、京都の宇治にあるお茶屋さんの暖簾から着想を得たものです。そのまま製作も同じ地にある暖簾工房にお願いし、熟練の職人技によって完成しました。
暖簾の真ん中に書かれている文字は、『萬』の象形文字をロゴにしたもの。春夏は生成り、秋冬には紺色の暖簾へと衣替えを行います。
今や萬屋本店の顔として、初めて訪れる人、そして結婚式の後に帰ってきてくださった方々を温かくお出迎え。そんな暖簾ができるまでのストーリーを、写真とともにこちらのブログでご紹介しています。
▶︎萬屋本店の暖簾の秘密

運命的な出会いが彩る空間:壁紙との出会い
披露宴会場に一歩足を踏み入れると、ひときわ目を引く美しい壁紙。新郎新婦様がお座りになるソファの後ろに広がるこの壁紙は、ウェディングドレスの買い付けのために訪れたロンドンで、運命的に出会ったものなのです。
そんな偶然のご縁が生まれた瞬間と詳しいストーリーは、こちらのブログで紹介しています。
▶︎萬屋本店立ち上げ秘話~壁紙との出会い~

萬屋本店の魅力を体感:歴史を巡る「館内クルーズ」
「実際に足を運ぶ前に、萬屋本店の雰囲気を感じてみたい」「見学後にもう一度じっくり見てみたい」という方のために、「館内クルーズ」の動画をご用意しております。
この動画では、スタッフが皆様をご案内しながら、萬屋本店の魅力を余すことなくご紹介。建物そのものだけでなく、酒の卸問屋だった頃の販売許可書や、この店で時を刻んできた古時計、当時の金庫など、萬屋本店が持つ奥行きや、細部に宿る物語を解説していますので、ぜひお楽しみください。
▶︎普段なかなか見れない【萬屋本店】初公開!館内クルーズ!#鎌倉 #結婚式場
人生の節目を100年の歴史に刻み、お二人の新たな未来へ
建物の持つ歴史とストーリーを知っていただくことで、お二人がここで結婚式を挙げる意味が、より一層深まることと思います。
私自身、初めて式場見学として萬屋本店を訪れ、一歩足を踏み入れた瞬間、なんとも不思議な感覚に包まれました。どこか懐かしいのに、まるで異世界に来たような感覚。特に、結乃日を目の前にしたときの衝撃と感動は、今でも忘れられません。
それは、見た目のしつらえだけではなく、先人たちの知恵と工夫、そして現代へと受け継がれる想いが、萬屋本店の随所に息づいているからだと、今ではそう感じています。
人生の大切な節目を、形式的に過ごすのではなく、ここに存在する意義のある場所で迎えること。そのこと自体に、大きな意味があるのではないでしょうか。
そして萬屋本店は、新郎新婦様、そしてご家族の皆様にとって、いつまでも帰ってきたくなる大切な場所であり続けたいと願っています。そのために、これまで受け継がれてきた歴史を次の100年につないでいく。その想いと覚悟をもって、この先も歩んでいきます。






