お顔合わせプラン
- 対象
- 4名様から
- 価格
- ¥8,000
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萬屋本店は200年に渡り、酒の卸問屋として
人びとのもてなしのシーンに華を添えてきました。
令和になった今、この場所はあらたに
祝杯を上げる場へと役割を変えました。
変わるものは時代だけ。
変わらないものは、集う人の喜びと、もてなす喜び。
日本の美の根底に折々の表情を見せる四季があります。
季節のうつろいはさまざまな喜びに導いてくれ、
この国独特の繊細な情緒や文化が生まれました。
自然にさからわず、調和を目指す。
そのことで私たちに享受された四季の恩恵。
そんな恵みに感謝した一皿一皿をお愉しみください。
創業200年。
萬屋本店は、文化3年に長谷寺界隈の集落のために、味噌や醤油などの日用品を扱う商店が始まりでした。
明治に入ると、名だたる文豪家が執筆の場所を鎌倉に移し、様々な文化発信を行う街に変遷していきます。
そんな賑わいを見せる中、現当主の祖父にあたる5代惣佐衛門が、当時日本で一番うまいと言われていた伊丹の日本酒、白雪を鎌倉で取り扱うことに成功し、萬屋本店はその名を長谷から鎌倉全土へ広げたと言われています。
そんな萬屋本店は、時代の流れと共に幕を閉じ、令和の今、あらたに祝杯の場へと姿を変えました。
母屋は大正14年に建造。現在の建築基準法では木造建築は残すことが困難なため、実は鎌倉には萬屋本店のような歴史的建造物は数少なく、コンクリートで建て替えるというのがほとんどです。
そんな中奇跡的に萬屋本店は鎌倉市の許可が下り、保存活用することができるようになりました。
約100年を迎える門構えは、2尺の梁を有し、釘や金具を使わない伝統工法で建てられました。
皆様をお迎えする土間には、徳利、取り扱い商品の看板、重厚な金庫や神棚などがあり、当時の様子をそのまま残しています。