【開発秘話】結婚式の衣装がお客様に届くまで

【開発秘話】結婚式の衣装がお客様に届くまで

こんにちは!萬屋本店の樋口です。
本日は、結婚式場を決める時に欠かせない衣装についてご紹介していきたいと思います。

結婚式場を決める時、どんな衣装が着れるのか?を検討材料のひとつにされるお客様も多いのではないでしょうか。
萬屋本店では、提携衣裳店が一店舗のみなので、店舗数が少ないことを驚かれることがあります。
あえて一店舗にしている理由は、萬屋本店の専属店として『萬屋本店に合う衣装のみをセレクトしてお客様にご提供できる』という点です。
また、多くの衣装を揃えるのではなく、私達が心からお勧めしたい衣装を妥協なく追求し、開発することが出来ます。
その結果、他の式場では中々見ることが出来ないような、一点物のお着物や、職人の匠の技が光る芸術品のような着物、萬屋本店の雰囲気にしっくりくるドレスのご案内ができるのです。

■萬屋本店専属衣裳店 Authentic

Authenticは鎌倉店以外にも店舗があり、様々な式場と提携しています。
その中で、鎌倉店だけは萬屋本店の専属店として運営しています。
萬屋本店の立ち上げ当時からできる限り買付に同行し、萬屋本店のお客様のニーズを踏まえた買付を行ってきました。
本日はそんな数々の衣装がお客様に届くまでの背景、開発秘話をお届けします。

■ドレス買付の様子

萬屋本店の立ち上げ時、衣装を一から揃えるべく、代表の宮腰とGMの水間がAuthenticのバイヤーさんと共に、ロンドン・パリまで買付に同行。コンセプトである『大正ロマン』『クラシカル』に合うドレスを探し、様々なブランドを回りました。

海外のドレスブランドに買付に行くと、試着用のモデルさんがこちらがリクエストしたドレスを着て見せてくださいます。しかしながら海外のモデルさんだけあって高身長で手足も長く、日本人とは体格が違うため、ドレス自体の美しさは伝わるものの、同じドレスを日本人が着たときに丈が長すぎたり、胸元が空きすぎたりと、日本人にはフィットしないサイズ感であることが多いのです。

その為、萬屋本店でご紹介したいと思った衣装はGMの水間が試着し、日本人の体格に合わせデザインや丈の微調整をしていただきました。ここまで細部にこだわることが出来るのも、専属店ならではのメリットです。

■着物買付の様子

着物の買付は年二回、東京と京都で開催される展示会に足を運ぶということで、ご一緒させていただきました。
展示されるのは日本全国の着物メーカーが出品している着物の数々。大きなホールに所狭し何千着の着物が並びます。

花嫁衣装はレンタルすることが主流の日本のウェディング業界では、回転数が重視される為、安価で何度レンタルしても傷みづらい、機械織の化繊の着物が売れ行きが良いそうです。このような大規模な展示会に出品されている着物は、機械織の化繊のお着物が多く、お客様にご案内したいと思えるお着物は中々見つけられずにいました。

初めて展示会に足を運んだ時、購入した着物は僅か2着。
展示会では貴重な正絹(100%シルク)の手織りのお着物と、手書き友禅の総絵羽の2着のみでした。

展示会では見つけられないのなら、自分たちで探しに行こう!と決め、花嫁着物を探す為の日本全国の衣装店・呉服屋さん巡りが始まります。

スタイリングが難しくお蔵入りしてしまっていたヴィンテージ着物。
提携衣裳会社の会長のお母様が大切に保管されていた美術品のようなお着物。
現在では作ることができないため、倉庫に保管されて陽の目を浴びていなかった色打掛。
京都や名古屋の呉服屋さんや着物の工房を巡り、職人さんと直接相談しながら数年かけて完成したお着物。
などなど、自分たちで足を運び、ひとつひとつ集めていった着物の数々がAuthentic鎌倉店に用意されています。

■萬屋本店オリジナル衣装の開発

萬屋本店では、ウェディングドレスの有名ブランドである
『PERTER LANGNER(ピーターラングナー)』
『ROSA CLARA(ロサクララ)』
『HALFPENNY LONDON(ハーフペニーロンドン)』
等の他、萬屋本店でしか着ることのできないオリジナルのドレスや、希少価値が高い一点物のヴィンテージ着物もご用意しています。

多種多様な衣装を沢山買付けてもらうよりも、その分の予算や労力を集中させ、心からお勧めしたい!と思える衣装をご用意したいと考えています。こういった商品開発は現役のプランナーが関わりながら、代表の宮腰と共に進めていきます。

こちらはオリジナルドレスの開発の様子。ドレスデザイナーさんにデザイン画と生地を萬屋本店までお持ちいただき、会場の雰囲気に合わせてデザインや生地を決めていきました。

完成したのがこちらのオリジナルドレス・お着物の数々です。

このように、店頭にドレスや着物が並ぶまでには様々な人の手を介しています。

着物を生み出す職人さん。
その着物の素晴らしさを世の中に発信してくれる販売の方。
着物を見つけ出し買付てくれるバイヤーさん。
着物の価値をお客様に伝えたり、メンテナンスをしてくれるドレスショップの方々。

検索エンジンの進化が進み、様々な情報や商品に出会うことが最適化されている現代において、顕在化しているニーズ以外の情報に触れることは難しくなってきました。

『これが似合うかもしれない』と人に見立ててもらったり、好みとは違う衣装を試着したりというプロセスは少し煩わしく感じるかもしれません。
それでも私達は最適化された情報の中だけで完結するよりも、世界中日本中の心ときめく衣装やアイテムを探し、見つけ、その価値をお客様にお届けしていきたいと思っています。

これからもお客様が心ときめくような、感動するようなウェディングドレスや着物をお届けできるよう、スタッフ一同邁進してまいります。

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