【来館型 2年ぶりの開催!】大好評の中、デパートメントストアを開催しました!

【来館型 2年ぶりの開催!】大好評の中、デパートメントストアを開催しました!

こんばんは、萬屋本店の伊藤です。

1月23日(日)に開催いたしました「デパートメントストア」について、お越しいただいた方もお越しになれなかった方にも今後の結婚式のご準備に向けて、少しでも参考になればと思い、ご紹介をさせていただきます。
(以前ご案内させていただいたお知らせの内容はコチラ

コロナ禍で2年間、見合わせていた来館型デパートメントストア。
今回は、萬屋本店オープン時からブランディングを手掛けているゼネラルマネージャーの水間とデザイナーの樋口が企画をいたしました。
多くのお客様からデパートメントストアの開催を待ち望んでいらっしゃる声をお伺いしておりましたので、世情を注視しながらも、開催できるときに向けてずっと温めていた企画でした。
そして、今回開催しようと決めた一番の目的は、デパートメントストアを通して、結婚式準備を進めていらっしゃる新郎新婦様に『結婚式をやっていいんだ!』『結婚式を楽しみにしていいんだ!』という希望をお持ちいただきたかったこと。そして、結婚式を実施すると決めてくださっているお客様の選択を、萬屋本店に係る全てのスタッフが応援団となり、全力で応援したい。そう思い、何があっても開催しようと決めていました。

デパートメントストアの開催に向けて、私たちの開催の企画が固まったのが10月。
今回のモデル役を引き受けてくださった吉原様ご夫妻のご結婚式が実施されたのが10月23日でした。
萬屋本店では日頃からプランナー同士が自身の担当させていただいているお客様のプランニングについて相談し合う『バディミーティング』という時間があります。
そこで吉原様の担当プランナーの千葉から、おふたりの結婚式について、水間がよく話を聞いていたそうです。
ご入籍をされて2年越しに結婚式を挙げられること。
コロナ禍を経て、結婚式を挙げるかどうかについておふたりがよく話し合いをされ、向き合ってこられたということ。
新郎様がおばあちゃん子で、おばあちゃんがお元気でいらっしゃるうちに晴れ姿を見せてあげたいという強い意志をお持ちなこと。
新郎新婦様共にご家族からの深い深い愛情を受けて育ち、太陽のような明るい笑顔で笑うこと。
吉原様と打合せをすると、こちらが元気をいただくほど温かいお人柄だということ。
日常的にお二人のお人柄や結婚式の内容について話を聞いていく中で、デパートメントストアを開催するなら、絶対に吉原様にモデル役をお願いしたい!と考えるようになったそうです。

ー衣装のスタイリングー

吉原様にモデルをお願いしたいとお伝えしたところ、二つ返事で『私達でこれから結婚式を挙げる方々のお力になれるなら、是非やらせてほしい!』とご快諾いただきました。
モデル役が決まり、水間が改めて担当プランナーの千葉から吉原様のお人柄やご結婚式の様子を伺い、前撮り撮影や結婚式当日の写真を見返していきました。
そして、デパートメントストアに参加いただくお客様が結婚式を実施される時期の“春~夏”にかけての季節を想定し、おふたりの人柄や結婚式に込めた想いから、スタイリングを考えました。
水間がおふたりのお人柄やお写真から、『上品、愛情深さ、思いやり、誠実さ、仲のいいご家族、太陽のような笑顔、芯の強さ、柔軟さ、伸びやかなしなやかさ』そのような印象を受けたそうです。
そしておふたりがご自身の結婚式で一番の軸にされていた『感謝をお伝えしたい』という結婚式の目的も踏まえ、スタイリングのヒントを表現いたしました。

●模擬挙式の衣装
色白で凛とした上品さと芯の強さを持ち、太陽のような明るい笑顔で笑う美しい新婦様にはどんなお着物がお似合いになるだろうと考えた時、“きぬたやの白絞り”が頭に浮んだそうです。

~藤娘きぬたや 総絞り〈白〉~


(お衣装の紹介ブログはコチラ【新作引振袖のコーディネート】藤娘きぬたや 白・総絞り編)
きぬたやの白絞りには、大きな牡丹と藤の花が色鮮やかなグラデーションの絞りで描かれています。
季節柄も春~夏の結婚式をイメージしていたので、牡丹と藤の季節とも合いますし、吉原様のもつ美しさと奥ゆかしさ、そして強さを表現するのにぴったりな衣装だと思い、一目惚れのような感覚でこの衣装に決めさせていただきました。

●模擬披露宴の衣装
白絞りで祝言を行い、そのあとの模擬披露宴では大正ロマンのスタイリングにしました。
白絞りの上に羽織った色打掛は、皇室にも衣装を献上している京手描友禅着物の染匠“藤井寛先生”が萬屋本店の為だけに作ってくださった“雲取りに鶴”のお着物を選びました。

●模擬披露宴の衣装~富宏染工オリジナル色打掛~

(お衣装のご紹介ブログはコチラ)

愛情いっぱいに大切に育てられてきたご家族の愛情をイメージし「吉原様の親御様が、娘の幸せを願い仕立てるとしたら、どんなお着物をご用意されるだろう?」と考え、このお着物を選びました。
“雲取り”の柄は古くから縁起が良いことが起きる前兆とされ、またその漂う姿から悠々自適な生活を送れるようにという願いを込めて着物の柄としても使われてきました。
“鶴”は、一度つがいになると生涯離れることなく添い遂げると言われており、そのことからご家族仲の良さや、お互いにしっかりと向き合い愛し合っている吉原様ご夫妻の信頼関係を表現しました。
そして、お二人の明るく朗らかなお人柄、どんな状況も楽しんで乗り越えてしまうような前向きさから、少し遊び心を取り入れ、新郎様にはブラックタキシードとカマーバンドにお着替えいただき、新婦様には和装にレース柄の洋傘を合わせた大正ロマンのコーディネートをご用意させていただきました。

ー会場装花ー

デパートメントストアのお花は、水間が「吉原様ご夫妻が春から夏に結婚式を挙げるとしたら?どんなお花でおもてなしをされるだろう」と考え、衣装のスタイリングと同じように、おふたりの人柄やご家族とのエピソード、季節感という観点から考えたそうです。
そして、デパートメントストアという場で、ご参加される新郎新婦様が萬屋本店に期待してくださっているセンスや美しさの期待を超えることを付加いたしました。
こうして完成したのが、今回のコーディネート『Classy Chinois(クラッシーシノワ)』


Classy(クラッシー)は「上品」「高貴な」という意味があり、吉原様ご夫妻の雰囲気から連想しました。
Chinois(シノワ)は「シノワズリ」のこと。17世紀中頃ヨーロッパで大流行したヨーロッパの人達が東洋にある、未知で神秘的な国をイメージしたデザインの総称です。萬屋本店の大正ロマンな雰囲気から連想したそうです。

上品さ、清楚、躍動感をイメージし、そこから使いたい花材を選定。胡蝶蘭、小手毬、木蓮を軸に、伸びやかで透け感のある枝物を多く使いました。
吉原様の持つ透明感や明るい自由な雰囲気もイメージしました。

披露宴会場に、どんな方がいらっしゃり、その場でどのような時間を過ごされるか。どんなお気持ちで過ごしていただきたいか。
そんな風に結婚式当日のことを想いながら、おふたりのお気持ちをどう届けるか、どうおもてなしするか。日頃からスタッフやパートナー間でもディスカッションしながらご準備させていただいています。

-参加された方の感想-

「お花だけではなく器やペーパーアイテムなど全体バランスとの調和についてお聞きすることができ、改めて大切にしたかったことに立ち返るきっかけになりました。」
「衣装、装花、写真、ヘアメイク、キッチンのご担当の皆さんとは、やり取りさせていただく機会がありましたが、準備が始まった今だからこそ実感したり、具体的にイメージができました。」
「模擬挙式や模擬披露宴を通じて、自分達の大切にしたかったことを思い返して、話し合ったり、向き合うきっかけになりました。」

次回は、7月18日(月・祝)に予定をしております。
ご結婚式当日だけでなく、ご準備期間までも、お二人の大切な方々をことを同じように大切に考えておりますので、
今後のご準備に向けて、少しでも参考になれば幸いです。

↑ PAGE TOP