婚礼衣装の舞台裏【オーセンティック鎌倉を運営する企業への出向レポート】

婚礼衣装の舞台裏【オーセンティック鎌倉を運営する企業への出向レポート】

こんにちは、萬屋本店の石井でございます。
本日のブログでは、婚礼衣裳にまつわる職人の舞台裏をお伝えいたします。

萬屋本店で結婚式を挙げられる新郎新婦様はご存知の衣装店「Authentique鎌倉」は、職人さんがひとつひとつ手作業で仕立てたお着物やメイドインジャパンのオリジナルドレスなど、会場の世界観に合う衣装だけを取りそろえた萬屋本店専属の衣装店です。

実は萬屋本店を立ち上げる際に、最初にご協力してくださったのがこのAuthentiqueさんを運営している「渕上ファインズ」さん。
萬屋本店の立ち上げに賛同してくださり、そのために専属店を鎌倉にオープンすることを決意してくださったという背景があります。
(Authentique鎌倉の詳しい立ち上げ秘話はこちら

今回、新人スタッフである私石井が、パートナー企業さんに対する理解を深めるため、渕上ファインズさんの本社のある福岡に2週間出向の機会をいただきました。
出向期間中にお衣装のお直しやセッティングをして全国の店舗へ配送するディストリビューションセンターで実際に働かせていただき、そこで感じたのは「プロフェッショナルの想い」です。

このブログでは、普段語られることのない婚礼衣装の裏側をレポートさせていただきます。

 

〈すべて「手作業」で行う徹底ぶり〉

お邪魔したのは、福岡にある「ディストリビューションセンター(DC)」と呼ばれる場所。
新郎新婦様やご列席者の方々がお召しになるすべてのお衣装は、全国にあるDCから配送されており、クリーニングやセッティング、お直しなども、ここで行われています。

私はDCにお伺いするまで、衣装の舞台裏ではもっと大きな機械を使って作業されているのかと想像していました。しかし実際には、衣装のクリーニング出しや選品、小物作りや草履磨き、アイロンの一つ一つを手作業でされています。

渕上ファインズさんは、「Authentique」を含め4つのブランドを全国40店舗展開されており、毎日たくさんのお衣装が全国からDCに届き、DCから全国へ配送しています。
そんな中で、一つ一つ草履を磨き、生地の端から端まで汚れやほつれがないかと隅々まで妥協のないお仕事がされていることに、ここまでやるのか、と感動しました。

人の手で行うからこそ、小さなほつれや色合いの変化、繊細な生地の感触の細かい部分までチェックすることが出来るのだそうです。

 

〈小物合わせの細部までこだわる

DCでは、お衣装のお手入れやチェックだけではなく、白無垢や色打掛、列席衣装の小物合わせも行っています。

実は、同じ「白無垢」でも、よく見ると「白」の色合いはひとつひとつ異なっているのです。
純白のもの、クリーム色に近いもの、その微妙な色合いの違いを見て、その白無垢に合う小物を選び、色合いを確認しながらセッティングをしています。

 

また、お母様がお召しになる留袖の小物合わせにもひと手間の工夫があります。
留袖の小物合わせを担当しているのは、店舗でドレスコーディネーターとしての経験があるベテランのスタッフの方々。
小物がお着物に合うかどうかはもちろん、お母様の年齢や身長、両家の柄が被らないようになっているかなど細かいところまで考慮して小物を合わせていきます。
このように、ランダムで作業が行われているのではなく、お一人お一人に合う帯、半襟、帯締めを人の手で選んでいます。

2週間お邪魔させていただいた現場では、「このおふたりはこの会場で挙げるのね」「きっとこの会場だったらこのお衣装は素敵だろうね」とお話をするフタッフの方々の姿を目にしました。

それは、新郎新婦様が当日お召しになる衣装には、このように見えないスタッフの想いも込められているのだと実感する光景でした。

これからも、パートナー企業のスタッフと共に、新郎新婦様それぞれにぴったりの一着をお届けしてまいりたいと思います。

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