【結婚式実例】親へ感謝を伝え、家族の絆を深めることをテーマにした結婚式
こんにちは、萬屋本店の石井です。
最近は日差しが強い日も多く、萬屋本店の庭の緑も深まり、初夏を感じる季節となりました。
さて、今回のブログでは、
大切な家族に喜んでほしいと結婚式を挙げられたおふたりのご紹介をいたします。
どんな時も自分たちを一番近くで応援してくれていた両親に、これまでの感謝を伝えたい。
そして、これから共に歩む新郎、新婦をそれぞれの家族に紹介し、幸せな姿を見せたい。
そうすることで、二つの家族が一つになるけじめの日にしたい。
それがおふたりが「結婚式をする意味」でした。
どのような結婚式となったのか、実際のレポートを綴らせていただきます。
準備段階から家族の絆を深めていった
- 前撮り撮影 -
もともと前撮り撮影は検討していなかったおふたり。
そんなおふたりが撮影をするきっかけとなったのは、新郎のお母様が新婦様に向けて言った「白無垢を着て欲しい」という言葉でした。
白無垢は「真っ白な気持ちで結婚を迎える、純粋無垢な花嫁」という象徴する衣装であり、それは花嫁の新たな人生をスタートする覚悟を意味します。
結婚式当日のお衣装には色打掛をお選びになっていた新婦様。
前撮り撮影では白無垢をお召しになり、「新たな家族となる喜び」を伝えたいと考えました。
前撮り撮影当日には両家の親御様もお越しになり、お二人の晴れ姿をお見せし、ご家族みんなでゆっくりとお写真撮影をする中で、両家の繋がりも強まっていきます。
お二人にとっても「両家が一つになる」実感が湧くお時間となりました。
結婚式当日
- 挙式 祝言-
挙式前、家族水入らずの時間を過ごす「挨拶の儀」。
新郎様からご両親に「これまで不自由なくのびのびと育ててくれてありがとう」という気持ちを伝えると、ご両親からは思わず笑顔が溢れました。
両親の姿を見て「いずれ自分もこんな家族をつくりたい」と思っていたという、普段はなかなか言えなかった想いを伝えられ、とてもあたたかい時間となりました。
「両親に直接感謝を伝えたい」という気持ちを強くお持ちだった新婦様。
一人っ子だったということもあり、「自分がしっかりしなければ」とずっと頑張ってこられた新婦様は、なかなか親御様に素直になれない時期もありました。
自身が大人になったことで両親への有難みを感じるようになり、
結婚を迎える時、「直接ありがとうを伝えたい」という気持ちが生まれたのだそうです。
新婦様もご両親のお顔を見ながら笑顔で感謝を伝えられ、ゆっくりとあたたかい時間を過ごされました。
親御様に節目の日の晴れ姿を最初に見ていただき、ごあいさつをされた後、挙式会場へと向かいます。
先に新郎様が入場され、新婦様の入場を待ち受けます。
そして、お父様の先導、お母様のお手引きによって、親御様にとって大切な一人娘である新婦様が入場。
大事に想うが故に、これまで厳しくしてしまったこともあったというお母様。
大切な娘を「行ってらっしゃい」と送り出す想いを込めて、古くは化粧ポーチのような役割を果たしていた「筥迫(はこせこ)」をお母様から新婦様の胸元に差して頂き、最後の身支度を整えます。
新婦様はお父様の背中とお母様の手のぬくもりを感じながら一歩一歩あゆみ、新婦お父様と新郎様が固い握手を交わします。
お父様は、新婦様が小さい頃から一緒にいろんな場所へ出かけ、沢山の思い出をつくってこられたそうです。そんな一人娘が節目を迎える瞬間、これまでの一つ一つの記憶が蘇ってきます。
「大切な娘をよろしく」と笑顔で新郎様と握手をされるお父様。
「今までありがとう」と笑顔いっぱいのお母様からの引き渡しの瞬間。
厳かさと温かさに溢れ、親御様とのお時間を大切に過ごされた挙式のお時間でした。
- 披露宴-
披露宴は、鏡開きで盛大にスタート。
「円(縁)」の形をしている樽酒をご家族とともに開き、祝福のムードが一気に高まります。
全員で同じお酒を飲み交わし、ここに集ったみんなの心が通う時間が始まっていきます。
「ゆっくり」「ゆったり」大切なご家族におもてなしがしたいとお考えだったおふたり。
お料理にもこだわり、お父様お母様の年代でも喜んでいただけるようにと想いを込めました。
お色直しを経て、再入場は新婦お父様も一緒に。
新婦様とお父様、新郎様が3人でお話しする様子を見守る、お母様の嬉しそうなお姿。
結びには新郎様新婦様からそれぞれの親御様に対して花束と記念品、お手紙の贈呈。
「この日を結んだ後に、ゆっくり振り返りながらお手紙を読んでほしい」
というおふたりのお気持ちがありました。
前撮り、挙式、披露宴を通して、大切なご家族にゆっくりとお気持ちを伝えられたおふたり。
おふたりのこれまでの人生、出会い、そして両家が結ばれて一つとなる喜びを分かち合い、
二つの家族が一つとなる、始まりの一日となりました。
結婚をきっかけに改めて人生を振り返り、
今自分がいるのは育ててくれた親御様がいるからだと感じたこと。
親御様に改めて心からの「ありがとう」を伝えられ、
大切なパートナーと歩む幸せな姿を見ていただくことのできた結婚式となりました。
大切な一日のお手伝いをさせていただけることを私たちも心から幸せに思います。