再婚の結婚式、どうする?【花嫁のリアルインタビュー】

再婚の結婚式、どうする?【花嫁のリアルインタビュー】

こんにちは、萬屋本店の山中です。
先日弊社スタッフのウェディングプランナー阿部が結婚式を挙げました!
私自身ゲストとして参列をしたのですが、当日は二人の幸せな姿を見ながら、美味しい料理とお酒に「今日はいい日だなぁ」と思わず呟いてしまうような…そんな、幸せが穏やかに染み入るような結婚式でした

そんな阿部の結婚式は、お互いが再婚同士の結婚式でした。

「改めてお披露目することでもないし…」
「前も結婚式来てくれた人にもう一度来てもらうなんて申し訳ない」
…など、結婚式に前向きでなかったところから、たくさん人の言葉、きっかけがあって迎えた一日。

今日のブログでは、そんな彼女を側で見てきた私からインタビューをした内容を綴らせていただきます。実際に結婚式やってみてどうだった?どんな方を呼んだ?周りからの反響は?…など、ご紹介していきます。


Q:再婚を決めたとき、結婚式に対してどう考えていましたか?

結婚式は、やりたい気持ちとやりたくない気持ちが半々でした。
けじめとして何らかの形として残したい気持ちはありながらも、周りの人に迷惑をかけてきたという想いの方が大きく、「結婚式」という形でやらなくても良いと考えていました。
ただ、両家の顔合わせが出来ていなかったので、顔合わせを兼ねて家族だけで小さく何か出来たらいいかなと思っていました。

Q:彼はどうでしたか?

彼もやるなら家族だけで、顔合わせを兼ねた形や、家族旅行を兼ねた形でもいいかなと考えていました。
それぞれの両親とは何度か会っていたことや、お互いの友人や仕事仲間にも会って紹介するタイミングも設けていたので、お互い、改めて結婚式までやらなくても…と思っていました。
ぼんやりとどうしようかな?と思いつつ、入籍してから具体的な結婚式の話はせずに毎日が過ぎていました。

Q:そこから、結婚式を挙げようと思ったきっかけはありましたか?

きっかけは3つありました。
1つ目は、彼の実家に行った際に義理のお母さんから「結婚式はどうするのー?」とフラットに聞かれたことです。その言葉で、どうしよっか?と考えるきっかけになりました。
2つ目は、宮腰をはじめとする職場のみんなが「結婚式は絶対やったほうがいいよ」と言ってくれたことです。
3つ目は、私の両親からの「写真だけでも何か形に残るものはしたらいいと思うよ」という言葉でした。

私はウェディングプランナーという仕事をしているものの、自分のことになると特に「こういうドレスや衣装が着たい」という願望もなかったので、写真を撮るだけでは誰のためにもならないな…と思っていました。
それだったら、ちゃんと思い出に残るような、結婚式の場を設けようと気持ちが変わっていきました。

Q:どんな結婚式にしようと思っていましたか?

初回の打合せで担当プランナーの樋口には「今まで迷惑かけてきたので、禊というか、ちゃんと謝りたいって気持ちが強いです」と言ったことを覚えています。
そんな私に対して樋口が「二人のために来てくれる人たちは、誰もそんな謝罪なんか望んでいないんじゃないかな?それよりも、今のあべちゃん、えいちゃん(新郎)が幸せであることを見れる方が嬉しいし、それを見せる方がよほど皆のためだよ。」と言われてハッとし、涙が溢れました。

それまでは、自分の中で2回目の結婚式は謝罪の場と思っていましたが、心配をかけてきたからこそ「今が幸せそうで本当に良かった!」と安心してもらえるような時間にしたい、そのためにできるおもてなしをしたいと思うようになりました。

Q:結婚式にはどんな方を招待しましたか?

本当に心から大事で、迷惑をかけた時や心配をかけた時に、支えてくださった方たちをお呼びしました。
私の結婚式に来るのが2回目となる方がほとんどだったので、どんな反応だろうかと、声をかけるのに少し勇気がいったのですが、みんなが「もちろん行くに決まってる!」「声をかけてくれてありがとう!大事な人の中に入れて嬉しい」「おめでたいことは何度あってもいい!喜んで行くからね!」等々、本当に有難いお返事をくれました。
その言葉にかなり救われて、結婚式当日までより前向きに準備が出来ました。

Q:衣装はどうやって選びましたか?

白無垢は着ない、ということは決めていました。いろいろあった自分が純白の白を着るイメージは、なんだか違うと思っていたからです。
また、豪華絢爛な刺繍や、華やかなイメージの打掛も、なんだか自分の気持ちとは合わずしっくりきませんでした。
最終的に自分が選んだ引き振袖は、実は彼がインスタで見て「これがいいじゃん!」と言ったことがきっかけだったのですが、「黒」という色も含め今回の結婚の覚悟やけじめの気持ちを表現するのにぴったりだ!と思えた着物でした。
また、職人の手仕事で手間暇をかけてつくられた「絞り」は、自分たちの人生の全ての出来事があって今がある自分たちらしいと思えました。また、これまで支えてくださった方々がいるということが、絞りのひとつひとつに表れているような気もしました。
自分の気持ちと違う衣装を着て皆さんの前に立つのは、なんだか形ばかりで嫌だったので、こうして絶対にこれだと思える衣装を着ることができ、本当に良かったです。

また、ドレスはプランナー樋口からの提案でした。
私は最初、着物一着でいいと思っていたのですが「阿部ちゃんが綺麗で幸せそうな姿を見たいとご家族やゲストは思っているよ」という言葉でドレスを考えることにしました。
サラっと着れて、飾りすぎず、等身大の自分らしいドレスを見たときに「これなら着たい」と思え、お色直しで着ることに決めました

Q:結婚式当日、やって良かったことは何ですか?

来てくれたみんなの前で「挙式」をしたことで、「自分はバツイチだ」「みんなに迷惑をかけた」という、どこか引き目に感じていた心のモヤモヤが昇華されました。
みんなが温かく見守ってくれ、「今までの人生、全てに意味があった。この人生で良かった。」と自分の全てを受け入れることができたような時間でした。

披露宴では、大事な人に大事な人を紹介出来て、大切な人同士が繋がって、皆が幸せそうに楽しそうに過ごしている様子を見れて…心から幸せな時間でした。
特に、親たちがこれまで見たことのないほどの笑顔で過ごしている姿を見て、やっと親孝行が出来たのかな?と思える時間にもなりました。
このことは、私だけでなく、彼も同じように感じたそうです。

Q:結婚式に来てくれた方たちからのメッセージや反響は?

「とっても素敵な結婚式をありがとう。何も心配もなく、ふたりが幸せに暮らしていることを感じられて嬉しかったよ」

「心のあったまる結婚式をしてくれてありがとう。二人のまわりの人たちに会えて、その人たちも素敵な方ばかりで、その皆さまに感激したよ」

人生で大きな一歩を踏み出した日になったんだなあってうるうるした

「素晴らしい景色だった。本当に良かったという気持ちで胸が満たされました。言葉で言い表せない胸いっぱいの祝福の気持ち!

…このように、本当に嬉しく有難い言葉をたくさんいただきました。

Q:再婚の結婚式を検討する方におすすめしたいことはありますか?

結婚式が終わったあと、遠慮して声をかけなかった友人から「私も行きたかったよ」という声を多くもらい、ここだけは少し後悔しています。
私は2回も結婚式に来てもらうのは申し訳ないという気持ちから躊躇してしまったのですが、同じような気持ちをお持ちの方がいたら、まずは声だけでもかけてみることをおすすめしたいです。

Q:最後に結婚式の感想を教えてください

結婚式をやって本当によかったです。
2回目の結婚式は「謝罪の場だ」と考えていたものの、ある意味、結婚式の意味は、謝る場でもいいし、祝う場でもいいし、決意する場でも、なんでもいいのだと思います。
とにかく、大事な人とこういう時間を過ごすことで、一皮剥ける感覚があるんだなということを、自分の体験を通して強く感じました。

また、こうしてブログにUPしていることもそうですが、再婚したことも含め、これまで全てがあって今の私がある、というふうに胸を張って生きれるようになりました。それも、結婚式を挙げたことで、たくさんの人からの温かい言葉や応援の言葉をもらえたおかげです。

結婚式を通して、両家の家族や、大切な人たちとはより絆が深くなったと感じています。これからも、こうして大切な人を大切にできる日々を送っていきたいです。


◆結婚式当日のMOVIE◆


萬屋本店では担当プランナーからお一組お一組の結婚式のテーマをお贈りしているのですが、今回、担当プランナーの樋口から二人に贈ったのが「愛燦燦」というテーマでした。

「愛」という字は「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」から出来た漢字だといわれています。
これまでの人生、二人には雨が降る日も、風が吹く日もありました。
過去を振り返ってみると、そんな時に支えてくれた人たちの大きな愛にも気付きます。
そんな二人ができる恩返しが「未来に向かって生きていくこと」。
それがプランナー樋口が結婚式という時間を通し、二人に届けたかったことでした。

結婚式当日に会場で流した、美空ひばりさんの「愛燦燦」の歌詞もそんな二人にぴったりの内容です。

「愛燦燦」
愛 燦々と この身に降って
心秘そかな嬉し涙を 流したりして
人はかわいい かわいいものですね

ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね

ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね
(作詞作曲:小椋佳 、1986年美空ひばり「愛燦燦」から引用)



今回、恥ずかしがり屋の阿部に「結婚式をブログにしてもいい?」と聞くと、「是非、書いてほしい!」と即答が返ってきたのは、自分と同じような気持ちの方に参考になればと思ったからだと話してくれました。

このブログが、誰かのきっかけになったら嬉しいです!

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