演出よりも心が通う時間を。ゲストが主役の披露宴とは?

演出よりも心が通う時間を。ゲストが主役の披露宴とは?

こんにちは。山本です。

披露宴と聞いて、みなさんはどんなシーンを思い浮かべるでしょうか?
新郎新婦の華やかな入場から始まり、乾杯の挨拶、ファーストバイト、感動的な映像演出・・・など、さまざまな演出が盛り込まれることがよくあります。

自分たちがやるには大変そう・目立つのは得意ではないという方や、実際に参列したときに「新郎新婦とゆっくり話す時間がなかったな」と感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

そもそも、披露宴にはたくさんの演出が必要なのかというと、決してそうではありません。

本日は、萬屋本店が考える、「大切な方々と心を通わせる時間を叶える、ゲストが主役の披露宴」についてお話します。

披露宴とは何のためにやるのか

披露宴とは、結婚という節目を迎えたお二人が、親戚や友人、職場の方々など、大切な人たちを招いて行うお披露目の場です。

その語源には、“披露=公にすること”、“宴=宴会・食事を共にすること”、という意味があります。挙式が「誓いの場」であるのに対して、披露宴は「感謝と祝福を共有する場」です。

ただ華やかなパーティーを行うということではなく、「お世話になった方々に感謝を伝え、楽しんでもらう」。これが、披露宴の本質的な目的です。

ですが、実際には2〜3時間の短い時間にあらゆる演出が詰め込まれ、新郎新婦様にスポットライトが当たり続けていることもよくあります。

「これまで参加した結婚式は、新郎新婦とほとんど話す時間がなくて、メインテーブルに行って写真を撮った時に、おめでとうの一言しか言えなかった」
「自分が披露宴をやるなら、もっとゲストと話す時間を設けたいけれど、演出は必ず組み込まれてしまうのかな」
私自身、結婚式を挙げる前はこのように思っていて、披露宴に対しては懐疑的なところがありました。

どうしたら理想の披露宴ができるのだろう?その答えは、「ゲストが主役の披露宴」にありました。

では、ゲストが主役とはどういうことなのか、3つのポイントと私の萬屋本店での実体験から解説します。

ゲストが主役の披露宴とは?

●【時間の使い方】演出より“歓談”
よくある披露宴だと、演出の合間にちょっとだけ歓談…というイメージがあるかもしれません。
ですが、萬屋本店ではその考え方を真逆にし、”歓談こそが披露宴の中心”と考えています。

私たちの場合、「歓談の時間を1分でも長く設けたい」という想いがあったので、プランナーとも相談し、演出は乾杯の挨拶や、この後にご紹介するゲスト紹介など最低限にして、ほとんどの時間を歓談にあてることにしました。

一方で、若干の不安もありました。ホテルで結婚式を挙げた友人から「本当はケーキカットはやるつもりはなかったんだけれど、時間がもたないからやったほうがいいって言われて、やることにしたんだよね」という話を聞いていたのです。歓談をメインにすることで、ゲストにとってつまらなくなってしまったら・・・と。

ただ実際には、「話し足りない!」と思うほど本当にあっという間で、時間がもたないなんてことはまったくありませんでした。
久しぶりに再会した友人や親戚と、思い出話に花が咲く。気づけば新郎の父親と会社の同僚が、笑いながら語り合っている。後にも先にもきっとこの場でしか叶わない、かけがえのない時間がそこにはありました。


 

●【演出】心を通わせるゲスト紹介

萬屋本店では、「ゲスト紹介」の時間をおすすめしています。
新郎新婦様が自らマイクを持って、ゲストのテーブルを周り、お一人お一人を紹介する時間です。思い出のエピソード、自分たちにとってどれだけ大切な方であるか、そしてこれから先も「よろしくお願いします」、を伝えられる時間です。

例えば、私は会社の同期たちをこのように紹介しました。

「新卒のときは地方に1ヶ月間研修に行って、昼夜を一緒に過ごし、休日には旅行にも行ってものすごく仲良くなりましたね。今は部署が変わったり転職したりバラバラになってしまったけれど、それぞれが行きたい道に進み、目標に向かって歩んでいるみんなを尊敬しています。これからもよろしくね」

普段なら恥ずかしくて言えないことも、実はこう思っているよ、と素直に伝えることができて、お互いに少し照れながらも笑顔になれた瞬間でした。

文字通り、ゲストが主役になる時間です。といってもゲストに負担をかけることはなく、新郎新婦様から関係性や思い出を丁寧に紹介することで、こんな方が来ているんだ、とゲスト全員に伝わり、その場にいる人同士が自然につながっていきます。

先ほど書いた、「新郎の父親と会社の同僚が話していた」というのは、まさにゲスト紹介の後に見られた光景でした。自分たちはお色直しで中座していた時間だったのですが、ゲスト紹介でお互いの人となりが伝わったことで、新郎を介さずとも、いつの間にか話が盛り上がっていたことを後から聞き、とても嬉しくなりました。

歓談がメインでありながら、間延びしない、盛り上がらない時間がない、というのはゲスト紹介があるからこそなのではないかと思います。


 

●【空間】ゲストとの距離感

新郎新婦様とゲスト、そしてゲスト同士までつながりが深められる理由は、空間にもあります。

萬屋本店の披露宴には、いわゆる“高砂”がありません。新郎新婦様とゲストの間を隔てるような大きなテーブルもなければ、段差もないのです。だからこそ、同じ目線で、同じ空間を共にできる距離感が生まれます。

私たちの披露宴のときには、乾杯が終わると、次々とゲストたちが話をしに来てくれました。挙式の感想を伝えてくれたり、特に女性たちは衣装をじっくり見て褒めてくれたりと、「おめでとう」「ありがとう」と表面的な会話だけで終わらない、お互いに気持ちを届けあう時間が生まれました。

また、会場の広さもちょうどよく、新郎新婦様からは一人ひとりのゲストの表情に目が届き、ゲストからも新郎新婦様のことが見えやすい広さになっています。

会場全体がひとつになったような一体感が自然とあたたかい雰囲気を作り、ゲストを置いてきぼりにすることなく過ごすことができる。披露宴という特別な場でありながら、自然体でいられるのは、ゲストにとっても安心できるポイントなのではないかと思います。


 

ゲストからの声

最後に、実際に萬屋本店の披露宴に参列されたゲストからの口コミをご紹介します。
(2025年3-4月にウェディングパークに寄せられた口コミより)

・スタッフの方々の丁寧な対応、美味しい料理、心温まる演出…どれも素晴らしく、新郎新婦の幸せそうな笑顔が印象的でした。萬屋本店での結婚式は参列者にとっても忘れられない素晴らしい思い出となりました。

・良い意味でこじんまりしていて、新郎新婦との距離が近く、たくさん話せる式場でした。これまで参列してきた結婚式とは一味違う、お勧めの式場でした!密閉された空間ではなく、日本庭園のようなお庭が見えるのも心を落ち着かせる披露宴会場でした。

・新郎新婦の、盛大な結婚式ではなくアットホームな雰囲気で参列者に楽しんで欲しいという気持ちがとても伝わり、それをスタッフの皆様みんなが叶えようと支えて下さっているお式と披露宴でした。

・会場の色合いは自然を感じる木目調を基調としており、華美すぎず、それでいて特別感のある空間で、新郎新婦の和装がとても映えていました。大きさは中規模で、ゲストとの距離感も近く、一体感のあるアットホームな披露宴になっていたと思います。

 


 
映えるよりも、心を通わせる披露宴。ゲストが主役の披露宴では、本質的な目的に立ち返りながら、単なるパーティーではない一生のための一日になります。

ゲストが「来てよかった」と思える披露宴は、きっと新郎新婦様にとっても忘れられない時間になるはずです。
私自身、ゲストたちの笑顔を見て「大切な人たちが楽しんでくれて本当に良かった」と思いましたし、結婚式から数年経っても「あのときの披露宴はよかったね」と話してくれる友人もいます。

ゲストの方々に何を伝え、どんなふうに過ごしてほしいか、ぜひご希望をお聞かせください。
ゲストとの関係性を丁寧に紐解きながら、理想とする披露宴を一緒に考え、形にするお手伝いをさせていただきます。

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