【花嫁衣裳ってどう選ぶ?】挙式・披露宴に合わせた衣装のおすすめ
こんにちは、萬屋本店の石井です。
日頃打合せの中でお客様から「白無垢を着ようか迷っているんです」「色打掛と引き振袖、どちらも素敵なのですがどちらがいいでしょうか?」「挙式でドレスを着ることって出来ますか?」など、お衣装に関してのご相談をいただくことがあります。
そのような場合、ご結婚式当日は挙式・披露宴とそれぞれゲストや会場の温度感や空気感が変わっていくため、「どんなシーンか」と想像をしながら、その場面に相応しいお衣装選びをすることをおすすめしております。
今回のブログでは当日の進行と合わせて、そのシーンに合うお衣装をご紹介していきます。
挙式 -ceremony-
萬屋本店での挙式は、新郎新婦が今までの人生で携わってくれた方々へ感謝を伝え、これからの誓いを皆様に証人になっていただく時間となります。結婚という新しい人生のスタートに相応しいお衣装をご紹介します。
【白無垢】
花嫁だけに着ることを許される、最も格式の高い正礼装
白無垢とは、鎌倉時代・室町時代の武家や豪商の花嫁衣装として始まった、掛下から小物まで、すべてを白で統一した婚礼衣装。白は古来、「太陽の色」とされた神聖な色で、「嫁ぎ先のどんな家風にも染まります」という意味を持っています。そんな花嫁の清らかさや心の美しさ、凛とした姿を引き立たせてくれる衣装です。
花嫁しか着ることを許されない白無垢を身に纏うことで、おふたりが結婚することや新しい家族になっていくことへの決意や覚悟がゲストにも伝わります。
また、白無垢に合わせる伝統的なヘアスタイルは「角隠し」と「綿帽子」の二種類あります。どちらも異なる雰囲気があるので、意味合いも考えながらお選びいただくのがおすすめです。
《左が角隠し、右が綿帽子》
「綿帽子」はもともと挙式を終えるまで新郎以外に顔を見られないようにするためのアイテムでした。そのため、挙式のみ、白無垢にしか合わせることができないもので、花嫁の神聖さが際立ちます。洋髪に合わせることも可能です。
「角隠し」には「角を隠して夫に従う」の意味が込められており、控えめながらも凛とした女性像をイメージさせます。こちらは白無垢だけでなく、色打掛、引き振袖にも合わられ、披露宴でも可能な髪型です。日本髪のみに合わせることができ、きりりと巻くはちまきのように、花嫁の表情を凛と引き締めてくれる効果があります。
【黒引振袖】
武家の間で正式な婚礼衣装の引振袖の中で、最も格式高い黒。
江戸時代後期に袖も身丈も長い着物が流行し、 やがて武家の間で正式な婚礼衣装として定着したのが引振袖。中でも最も格式高いのが「黒引振袖」でした。当時の花嫁は黒引振袖で嫁いだ後、その袖を短くして黒留袖にしていたと言われます。
黒色は「他の誰の色にも染まらない」という意味が込められており、花嫁の覚悟や強い意志が表現されます。
【ウェディングドレス】
「清純さ」「清楚さ」「無垢さ」花嫁の憧れの姿で誓いをたてる。
「萬屋本店での洋装の挙式はできますか?」というお問い合わせをいただくことがありますが、もちろん洋装での挙式を行うことが可能です。(おふたりと創り上げるオリジナル洋装人前式をおすすめしております。キリスト教会式をご希望の方も承ることが可能です。)
元々はローマ帝国の時代に王侯貴族の花嫁が婚姻儀礼用に着用した衣装がウェディングドレスの始まりで、英国ヴィクトリア女王のご婚礼を機に、白が定番となりました。
萬屋本店でご用意しているドレスは、日本人が美しく着れるよう開発したオリジナルドレスや、この場所に合うもののみを海外からセレクトしています。
披露宴 -party-
厳かに誓いを立てる挙式とは雰囲気がガラッと変わり、肩肘張らずに新郎新婦とゲストと大切な人同士を紹介するのが萬屋本店の披露宴。温かく、笑顔がこぼれる空間に相応しい、華やかなお衣装をおすすめします。
【色打掛】
日本の伝統の技が織りなす豪華絢爛な美しさが魅力
昔の花嫁様は白無垢を着て新郎家に嫁ぎ、3日間白無垢を着て4日目に「あなたの色に染まりました」という意味で色打掛に掛替えていたと言われています。そんな伝統的な意味合いに準じて、挙式時の白無垢から、お色直しで色打掛に掛け替えて、披露宴に再入場するのがおすすめです。
ガラっと雰囲気が変わり、おめでたく華やかな衣装に、ゲストの盛り上がりも一際大きくなります。
日本の職人技術で仕立てられた刺繍、色使い、縁起の良い絵柄も選ぶのも楽しい一着です。
【引振袖】
優雅でありながら、身軽な着こなしが出来る引振袖
色打掛のように一番上にさらに1枚はおる「打掛」がない分、和装の中では軽くて身軽な着こなしができます。会場内を動き回って挨拶をされたい方や、少しでも着物を軽くしたいマタニティウェディングの方にもおすすめです。また、帯をはじめとする小物の組み合わせによって、自分らしい着こなしを自由に楽しめるのも引振袖の魅力です。
【ウェディングドレス】
女性らしく輝く姿を大切な人に見ていただく、ドレスへのお色直し。
萬屋本店のお客様の多くは挙式や披露宴入場では和装をお召しになり、披露宴の中座のあとウェディングドレスにお色直しをされます。
花嫁様のなかには、その際にお父様と再入場される方もいます。
「こんなに美しく立派に育ってくれて、誇らしいよ」というお父様の感無量な表情も印象的です。
【カラードレス】
ドレスを二着着たい方へカラードレスのご提案
ドレスを二着着たいというお客様におすすめしたいのが、カラードレス。
萬屋本店らしい、大人で上質なカラードレスをご用意しています。
ここまで、ご結婚式当日のシーンと共に、その雰囲気に合う衣装のご紹介をさせていただきました。
皆様のイメージの参考となりましたら幸いです。
萬屋本店では、お衣装を通して、おふたりの想いがゲストの皆様に伝わるようなお手伝いをさせていただきます。
ぜひ、気になるお衣装がありましたら担当プランナーまでご相談ください。