【新作衣装の勉強会】絞り職人の技術が詰まった引振袖

【新作衣装の勉強会】絞り職人の技術が詰まった引振袖

皆様、こんにちは。
萬屋本店ウエディングプランナーの伊藤です。

以前、藤娘きぬたやさんによる新作の引振袖について、オンライン勉強会を開催いたしました。
萬屋本店のプランナーではなく、
オーセンティックの衣装コーディネーターの皆様にも参加いただきました。
そこで、初めて耳にすることがたくさんあり、技術の尊さと想いの深さに触れる機会になり、大変貴重な時間となりました。
本日は、その一部をご紹介させていただきます。

【藤娘きぬたやさんについて】

創立74年の歴史があり、「親子三代に渡ってお召しいただけるきもの」をテーマに、
これまでずっと創業者から受け継ぐ「誰も創ることが出来ない絞り・誰も創ろうとしない絞り」を創る為、
美の極限に挑戦し、究極の総絞りを追及されております。

【絞り染めとは】
代表的な「絞り染め」は、生地を小さくつまんで糸で括(くく)ることで作られます。
括った部分は、染色のときに色が染まらず白く残るため、それが絞りの模様となります。
また、色染めのあとに生地を括った糸をほどくと「括り粒」という立体的な凹凸が残り、これが「絞り」独特の風合いを作ります。

「絞り」は、職人さんが生地をつまんでは括り、つまんでは括りを繰り返し、
丹念に根気よく一粒一粒を絞っていくことで作られます。
お着物が完成するまで、最低でも1年。緻密なものですと、3年~5年ほどかかるようです。そして、生地全てにわたって絞られたものは「総絞り」と呼ばれ、その粒の数は1つの振袖で約20万粒以上にも及ぶことになります。

実際にどのような道具で作られているのか、見せていただいた様子がこちらです。

通常は、図案を考える方と絞りを行う職人さんが別の場合が多いようですが、藤娘きぬたやさんは図案も絞りを行うことも同じ職人さんが行うそうです。
今回、新作の引振袖と同じレベルの物は10点しかなく、職人さんが年齢を重ねていらっしゃる為、
同じレベルの物を作り続けることが難しいとのこと。
新たに人材を育てていても、根気が必要であり、大きさや形が均一でないといけない為、「絞り」に向く人が少なくなっている現状があり、それだけ尊いものであることを実感いたしました。
そんな作り手の技術や想いをを考えた時、全て手作業で作られるお着物には、
その時の気温や湿度、職人の心情など、ほんの少しの違いで生み出せない唯一無二の儚さがあると思います。

今回のオンライン勉強会では、着物が好きとかそういったことではなく、人の魂が宿っているともいえるような、何とも言えない迫力があること。
これが、機械で作られたものと、人の手を通して作られたものの圧倒的な違いなのだと感じました。

職人が丹精込めた手仕事で、着物を単なる装い型としてだけでなく、着物を愛する人の想いと技術を感じていただきたい。そして、心動かす細やかさ、異なる風合いで色が重ねられて、躍動感を表現するしなやかさといった、藤娘きぬたやさんならではの美意識をこのオリジナルの引振袖をお召しいただくことで萬屋本店の新婦様には実感していただけたらと思います。

まずはお衣装合わせの際のご試着からお気軽にお尋ね、ご相談いただけたらと思います。

↑ PAGE TOP