【挙式+撮影プラン誕生秘話】あるご夫婦の結婚式

【挙式+撮影プラン誕生秘話】あるご夫婦の結婚式

こんにちは。萬屋本店の早野です。
新型コロナウイルスの流行という未曽有の事態の中、結婚式を延期または中止したカップルは日本全国で24万組にもなるそうです。萬屋本店でも、2020年の3月~2021年3月の期間で、約半数のお客様が延期のご判断をされました。有難いことに、中止のご決断をされるお客様はほとんどいらっしゃらず、何らかの形で結婚式を実施することを選択してくださっています。

この1年間、コロナ禍に於けるお悩みやご相談に乗らせていただく中で、私達としても結婚式の形を模索した1年間でした。そして、沢山のお客様のご結婚式をお手伝いさせていただく中で、やはり結婚式で大事にしていただきたい価値は変わりませんでした。私たちは新郎新婦様ご自身のご夫婦としての節目をお作りしていくこと、そのことを大切にしていきたい、そう思いました。

この度萬屋本店では、新たなプランとして【挙式+撮影プラン】という形で人生の節目をお手伝いさせていただくことを決めました。
このプランが誕生するきっかけとなった、昨年5月にお手伝いさせていただいたご夫婦の結婚式についてご紹介させていただきます。

【結婚式の背景】
ご結婚が決まり、結婚式について検討していたものの、新型コロナウイルスの流行により結婚式は見送ることにした二人。それでも「何か形に残したい」という想いがあり、前撮りをしよう!と決意されました。そして、前撮り撮影と称したサプライズ結婚式を新郎つよしさんが企画し、お二人と萬屋本店の二人三脚の準備が始まりました。新婦のさきさんは写真だけなのに、なんで打合せが必要なんだろうと不思議に思われていた様子もありましたが、挙式に向けて準備をするため、お二人が生まれてから今日までを振り返ってもらい、お互い様々な経験や出逢いがあったことを共有してもらいました。

【挙式】
当日の挙式入場の瞬間まで、挙式があることを知らされていなかった新婦さきさん。入場し、これがサプライズで用意された結婚式だったのだと知った瞬間に大号泣。
お二人の話を聞いた時、人を大事に歩んでこられた二人だからこそ人前式をつよしさんにご提案。大切な人に囲まれて夢だった結婚式が叶った瞬間でした。


【ゲスト】
参列してくださったのは、お二人が仕事を通じて日頃お世話になっている方々。お二人の職場が鎌倉ということもあり、皆様お仕事の合間に駆けつけてくださいました。挙式を行うと決まってからはお二人のゲストの方からもその日が楽しみだと数多くの連絡がありました。どんな時代になったとしても大切な人を祝いたいという人の気持ちはなくなることはないことを実感しました。

【親御様】
栃木県にお住いの為、残念ながらご参列が叶わなかった親御様はリモートでご参加。ご実家の愛犬とご一緒に結婚式の様子を見守っていただきました。親御様とは挙式本番までも毎日というくらいお電話やLINEなどでもやり取りをさせてもらい、大事な娘さんの晴れ姿を楽しみにされている様子が印象的でした。お父様は画面から見える娘さんの様子に終始幸せそうな笑顔があり、お母様も自慢の娘さんの美しい姿に目頭を熱くされていました。

【想いを伝える時間】
新郎つよしさんの提案で、前撮りの準備を一生懸命頑張ってくれたさきさんに、日頃の感謝を伝えるお手紙を書いてきてくださいました。そして、指輪も挙式で渡してあげたいとご用意されました。その指輪は新婦の大好きなブランドのもので入手困難なものでした。緊急事態宣言中でしたが、つよしさんがご自分の足を使って様々なところで交渉され、何とかご用意されました。お手紙の中では、結婚するにあたっての決意も表明してくださり、普段の生活の中では知りえなかったつよしさんの想いを知ることができました。

【大切な人からの手紙】
コロナ禍の為ご参列いただけなかったつよしさんのお母様、さきさんのお姉さんや弟さん、地元の親友の方からは手紙をお届けいただき、担当プランナーから代読させていただきました。そのお手紙も一つ一つに愛情が深く記されていて、これから結婚するつよしさんさきさんへのエールが沢山綴られて感動の時間となりました。きっとこのお手紙は一生の宝物となり、お二人を支えてくれるものとなるだろうと思います。

【手合わせの儀式】
挙式の結びは『手合わせの儀式』を行いました。夫婦となる覚悟、互いへの想い、これから大切にしたいこと。そんな想いを交換し合い、誓い合う時間。様々な想いが蘇り、お互いへの感謝と愛情を再確認する時間。
打合せの中で、つよしさんとさきさんの人生について沢山お話を伺いました。お二人の出会いは料理学校時代の同級生。今も料理人としてお仕事をされているお二人。
日頃から手を使い、温かく愛情のこもった料理で沢山の方に喜ばれています。そんなお二人だからこそ、これから家族として手と手を取り合ってどんな困難があっても、力を合わせて頑張ってほしいと願い、この時間をご用意させてもらいました。

【大切な皆様との記念写真】
挙式の後は、ご参列いただいた皆様との記念撮影。写真を残した思いは、こんなにも支えてくれる人たちがいることをこれからも忘れないでほしい、そしてこれからのお二人を支える大きな力になったらなと思いました。
情勢も鑑みて、撮影時以外はマスクを着用いただくなど、安全面での対策もしっかりと行い撮影させていただきました。

【お二人の記念写真】
和装も洋装も着てちゃんと記念にしたい…と仰ったお二人。お二人の思う「ちゃんと」とはどうゆうことだろうと思った時に、写真だけを残すのではなく、そこに思い出という『記憶』を残し、お二人の人生にとって節目となる時間を作ってほしいと願いました。
写真撮影だけの一日ではなく、挙式という時間に心を込めることで、きっとこの先何年経っても、この日の思い出がお二人の支えになっていくと信じています。そして、これから先の人生の中で写真を見るたびにそのことをいつでも思い出していただけることだと思います。改めて、つよしさんさきさんおめでとうございました。


【担当者として思ったこと】
つよしさんとさきさんの一日をお手伝いさせていただいたことで、ご夫婦にとって挙式という時間と通して『誓いあう』ことの大切さを身に染みて感じました。
コロナ禍で『ゲストを呼べないから、結婚式は諦めないといけないかもしれない』と悩まれている方や、こんな時代だからせめて写真だけでも残そうと思っている方。他にもこんな時代だからこそ結婚式を挙げないという選択を考えている方に、新たな選択肢として今一度ご自身の人生の節目について考えるキッカケになれたらと思っています。
少しでもご興味をお持ちいただいている方は、是非一度ご相談いただければ嬉しく思います。
お二人にとってのベストを、一緒に考えさせていただくこと。それこそが私達ウェディングプランナーの使命だと考えています。

↑ PAGE TOP