【2月の結婚式装花実例】雨上がりに虹が咲く

こんにちは。
萬屋本店のウェディングプランナーの伊藤でございます。

今回は、2月5日(金)にご家族様に見守られながら、ご夫婦としての節目を迎えられたお客様。
会場装花で表現されたお二人の想いがとても素適だったので、ご紹介をさせていただきます。

お二人と初めてお会いしたのが4か月前。お打合せでは、今まで歩まれてきた人生や想い出、
なぜ結婚式を挙げようと思ったのかなどの沢山お話をお伺いさせていただきました。

新郎様は、最初は結婚に対してあまり前向きではありませんでした。
しかし、新婦様や親御様のことを考えると、
新婦様の親御様が結婚式をとても楽しみにしているからこそ、早く花嫁の姿を見せてあげたい。
今後、お子様もいる人生を歩みたいからこそ、結婚をし、両家の親御様を安心させたい。
新婦様と結婚をするまでは、親御様にも沢山の心配をかけたけれど、新婦様と出逢い、やっと自立をしたからこそ、この人とだったら安心できると肩の荷を下ろしてほしいという想いで、この日を迎えられました。

新婦様は、昔から結婚式に対して憧れはなく、
様々な影響があり、正直写真だけでもいいかと思っていたそう。
しかし、結婚を親御様が楽しみにしており、
結婚式を早く上げなさいという言葉もあってこの日を迎えられました。
また、この4年間で大事な人を失ってしまい、
その際に家族が一致団結をして楽しい時も苦しい時も一緒に乗り越えてきたそう。
だからこそ、明るい話題を提供し、この人とだったら大丈夫と安心してほしい。
また、結婚式は新婦家がメインであり、新婦様の為にと考えられる方が多いけれど、
そうではなく、新郎家の親御様にとっても、2人の歩みはこれが初めの一歩だからこそ、
どちらかにアドバンテージがあるのではなく、平等に楽しんでほしいという思いがありました。

そんなお二人のテーマは「虹が咲く」

お二人には、これまでずっと傍で育ててくれ、
誰よりも幸せを願い、支えてくれたご両親様が居て、
共に時間を過ごしてきたご兄弟様やご親族様が居る。
身近な存在だからこそ、
沢山不安な思いをさせてしまったかもしれない。
今日という日まで、家族の影響があって、
今の自分があること。
夫婦となる節目の日を迎えることで、
ご両家が一致団結でき、
未来への懸け橋となるような時間になりますように。
そして、お二人に対して、叶えたいことは、
人生において、誰しも身近な人に不安な想いをさせてしまいこと(虹で例えると雨)。
一緒に楽しいことや喜べること(虹に例えると晴れ)があって成立すると思いました。
だから、今までもこれからもどちらもあっていいんだ、
それがあるから未来があるんだと自分のことを承認できるようにこの日を迎えていただきたいと心から思いました。

その上で、ご家族様へどんなおもてなしを届けられるかと考えた際に、お二人が共通でお好きであった「お花」でおもてなしをしたら
皆様へお二人らしさも伝わるのではないかと思いました。
日頃、一緒にお客様のご結婚式をお手伝いしている【花弘】さんへ、テーマにある「虹」をお花でも表現したいと相談をいたしました。
日本の虹は、外側から「赤」「橙」「黄」「緑」「青」「藍」「紫」の7色であることから、
会場の入り進めるとだんだんと
その色になるようにご提案をいたしました。

暖簾前【梅(赤)】
梅は、夏に芽をつけてから、一度長い冬に耐え、
春先に咲き始める梅は春の訪れを知らせる喜びを表現。

土間【ロウバイ(橙・黄)】
花言葉は、「慈愛」。親が子供を思う深い愛情を表現。

2Fの待合室にあるTV台「紫陽花・ビバーナム(緑)」
「団欒・家族」という花言葉である紫陽花と「誓い」
という花言葉のビバーナムで表現。

挙式会場の結乃日と披露宴会場入り口は「馬酔木(緑)」
花言葉は、「あなたと二人で旅をしましょう」。
夫婦となることを表現。

披露宴会場内は
「トルコキキョウ・ブルーファンタジア(青・藍・紫)」

花言葉は、「感謝と永遠の愛」で皆様への日頃の感謝と
お二人やご家族の愛が永遠でありますようにと
願いを込めて表現。

壁紙「梅(赤)」
「虹」が途切れることなく、
永遠に続くようにとご準備いたしました。

当日の装花をご覧になり、後日お二人からありがたいお言葉とお写真を頂戴いたしました。
そのお言葉がこちら。


暖簾前から始まって披露宴会場まで、品の良い美しい空間を作っていただいたおかげで、
終始しあわせな気持ちで1日を過ごすことができました。

また、新郎から前日に薔薇を用意してほしいとの急な要望に対しても快くご対応いただき、心から感謝申し上げます。ファーストミートのときに薔薇をもらったのですが、最初は「いまからドレス姿を披露するんだ!」というわくわく感満載で、彼がどんな顔をするのか楽しみで仕方なかったのですが、薔薇を渡された時はもうそんなことすっかり忘れて、ただただ驚きと嬉しさと、花弘さんへの感謝でいっぱいでした。一生忘れられない思い出です。本当にありがとうございました。
持ち帰ったお花も、毎日猫に狙われながらも元気に部屋を明るく彩ってくれています。お花を見るたびに、結婚式のことを思い出してはしあわせな気持ちになっています。


結婚式は、一つ一つのアイテムを決めていくことができれば当日は迎えられます。
ですが、私たちは、なぜお二人がご結婚式をされるのか?どんな人生を歩まれたのか?を大切に、
お二人にあった一日やテーマ、どんな人生を考え、それぞれのプロが一丸となって、お二人と共にご結婚式を創ってまいります。
当日お飾りするお花もただ飾るのではなく、そこに想いを込めてご結婚式後も思い出のお花にしていただきたい。
ぜひ、皆様もお二人だからこそのお花を一緒に創ってまいりましょう。

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