レセプションに立たせていただき感じた、萬屋本店の歴史を紡ぐこと

レセプションに立たせていただき感じた、萬屋本店の歴史を紡ぐこと

こんにちは。
萬屋本店のコンシェルジュ砂川です。

ここ最近レセプションに立たせていただくことが多く、
レストランにお越しいただけるお客様や、
通りすがりの方のお声が自然と耳に入ってきます。
萬屋本店の暖簾や、土間をご覧いただきながら
「もともと、ここは何の建物なのだろう?」とつぶやかれます。

そこで私は、「大正14年に建てられたこの日本家屋は今年で95歳となりまして、
お味噌やお醤油やお酒の食の問屋さんでした。
4年前にリノベーションを手掛け、結婚式場、
レストランとしてやらせていただいております。」
と案内させていただきますと、皆様興味津々で話を聞いてくださいます。

「壁際に立て掛けさせていただいておりますのが、
当時、取り扱っておりました販売許可証です。
特にこちらの白雪は、兵庫県伊丹で作られていた大変人気のある日本酒で、
関東で唯一販売ができたのが萬屋本店でした。その当時、関東中のお酒好きの人達が、
白雪を求めにいらっしゃったそうです。こちらの徳利(とっくり)では
日本酒の量り売りもしていました。

そしてこの小上がりは、人で賑わい、会話が弾み、長谷の町の憩いの場でもありました。」
と続けさせていただきますと、皆様真剣に聞き入ってくださいます。

「そして萬屋本店の顔、でございますこの大きな暖簾の文字は、
~萬屋~の旧漢字で書かれています。
実は京都の宇治のお茶屋さんの暖簾からインスピレーションを受け、
萬屋本店の歴史、建物の風情をより感じていただけるような佇まいにしております。」

萬屋本店の設えを感じ、建物の歴史や、それぞれの調度品にまつわる
当時の人たちの様子をお伝えさせていただくことで、
懐かしさや、何か日本人のDNAに響くものがこの萬屋本店にはあるのだなと、
レセプションに立たせていただき、改めて感じさせていただいております。

こうした歴史的建造物を継承し、後世に残していく意味でも、
お一人でも多くの方にお伝えさせていただきたいですし、
大切に守り続けていきたいです。

 

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