ウェディングマネージャーの私が花嫁で実感した「あいさつの儀・三礼の儀・手紙朗読」の違い
こんにちは、萬屋本店の樋口です。
結婚式を挙げさせていただいたからこそ分かる、
結婚式準備のススメ。
今、新型コロナウィルスの影響で結婚式を延期すべきかどうか、
苦渋の決断を迫られている方が多いと思います。
事態の終息は誰にも分からず、誰が悪いわけでもないからこそ、
日程延期のご決断をされる皆様には、ぜひ前向きに、
ご準備を進めていただければと思っております。
さて、今日は、私がウェディングプランナーとしてお客様に
関わらせていただいた際に、一番多くご質問をいただいたこと。
「挨拶の儀」と「三礼の儀」、披露宴終盤の「手紙朗読」
に関して。
たくさんの新婦様から
「これって何が違うんですか?そんなに言うことありますか?」
とご質問をいただいてきました。
結婚式を挙げるまでは、それぞれの方にとって本当に必要で、
大切なことを選択してほしいとそれぞれのお客様にとっての
違いをお伝えしてきました。
改めて、今日は自分が体験したからこそお伝えできる、
それぞれの違いや、当日の様子を伝えさせてください。
「挨拶の儀」…挙式の前に、新郎新婦別々の部屋で
それぞれの家族とだけ過ごす時間。
なにを言おうか、何を伝えるべきか、初回の打ち合わせの後、
家に帰って一人考えました。
それでも答えが見つからないまま、結婚式当日、
両親の顔を見るまで言葉が浮かびませんでした。
これはドキドキしながらすごく悩んでいた時の写真です。
この時もまだ何も決まっていませんでした。
結局、両親を目の前にしたらなぜか涙が止まらず、
私が伝えられたのはこれだけです。
「自分の職場に家族を呼ぶことが夢でした。
そんな夢を叶えてくれてありがとう。」
伝えたいことはたくさんありました。
でも、私から出てきた言葉はこれだけでした。
そんな私に、両親は
「体に気をつけて、頑張れ」
「直弥くんと幸せにな」
私を想って伝えてくれた言葉に、
笑顔と涙でいっぱいの時間でした。
皆様にとって、それぞれ違うとは思うのですが、私にとっては、
実家を出てからは久しぶりの両親とだけの時間だった気がします。
自分の想いをダイレクトに伝え、まるで子供の時に戻ったかのように
素直になることができました。
子供のように泣きじゃくりもしました。
素直に、両親の言葉を受け入れられた時間となりました。
「三礼の儀」…挙式中、それぞれの両親といらしていただいている皆様に向けて、事前に司会者さんに想いを伝え、当日皆様に伝えていただきます。
そしてその後、礼をもって感謝を示し、挙式を結びます。
司会の長谷部さんとの打ち合わせの後、
このままでは絶対に準備しないとふたりで話し合い、それぞれの両親に向けてと、参列いただいた皆様に向けて文章を考えました。
この時考えたのは、今までは伝えたこともなかった気持ちです。
自分だけではできなかったこと、両親から学んだこと。
それを考えたとき、自然と言葉が出てきました。
今日まで本当にありがとうございました。
ふたりが私を大切に、
今日まで本当にありがとう。」
両親は涙を我慢しているような、かみしめているような表情で
私を見つめ、私もそんな両親の顔を見て、これからは
自分がそんな人間になろうと改めて気持ちを強く、
覚悟を持てた時間となりました。
当日、涙ながらに話す私を彼は優しく、
父は顔をくしゃくしゃにして泣きながら、笑いながら
聞いてくれました。
誰かのために生きようと思えたのだと、
改めて自分の今までを認めることができました。
そして、感謝の気持ちを自分で反芻しながら、それぞれの顔を見ること。
そのためのご準備を今のタイミングだからこそ、
ぜひ、進めてみてください。
自分の想いを言葉にすることを練習してみてください。
気が付くはずです。
結婚式当日を迎えていただければ嬉しいです。