萬屋本店・感動レポート~テーマウエディング~

萬屋本店・感動レポート~テーマウエディング~

こんにちは。

コンシェルジュの千葉でございます。

 

本日は「テーマウェディング」についてお話をさせていただけたらと思います。

今、世の中の結婚式場では「テーマウェディング」が当たり前のようになり

新郎新婦様の趣味などの表面上の二人らしさを題材としたものが

「テーマウェディング」と評されています。

 

おしゃれで、斬新で、人と違ったものが二人らしさ。

それがテーマウェディング。

果たしてそうなのでしょうか?

 

萬屋本店では結婚式の「テーマ」をこのように定義しています。

それは、「結婚式を挙げた後も、こんなご夫婦として未来を歩んで行って欲しい」という、

お二人の人生からみた時に、プランナーの願いを込めること。

結婚式を行うことで、その一日が一生の宝物となり

その思い出だけで、その先のご夫婦、ご家族としての人生が

強く豊かなもので在り続けられるような、節目の一日で在ること。

 

私が以前に担当させていただいた新郎新婦様のご結婚式のテーマから

どのような一日をご提案をさせていただいたかをご紹介させていただきます。

今年の3月にご結婚式を迎えられた新郎新婦様には

「おまもり」というテーマをプレゼントさせていただきました。

 

お話を伺う中で印象的だったのが、

新郎様は料理人を目指し、地元を離れてからおじいちゃんの形見として

ずっと懐中時計を肌身離さず大切にしてこられたというお話でした。

目も耳も悪かったおじいちゃんは、

当時ずっと懐中時計を見つめていたという記憶が新郎様にあり

ご自身が形見としてお守りとして大切に持ってこられたそうです。

辛い時も苦しい時も、その懐中時計を見つめることで、あらゆる時を乗り越えてきた。

そんなお話を新郎様から伺ったのが、「おまもり」というテーマの始まりでした。

 

地元を離れ、自分の選んだ料理人という道を歩んでいこうとする中には

たくさんの困難があり、そのたびに背中を押してくれたのがご家族でした。

そんなことから親御様やお姉様に対して、

一緒に過ごしていた時には感じられなかった強い感謝を抱くようなりました。

結婚をし、一人前の大人として、これからは自分が親やお姉様の家族を支えて、

守っていくから安心して欲しい、そんな想いを持たれておられました。

 

そんな新郎様が生涯の伴侶として出逢った新婦様。

新婦様はお姉様との二人姉妹で

小さなころからやりたいと思った事には何でもチャレンジする

活発な女の子として、愛情たっぷりに育てられたそうです。

自分の好きな事や進みたい道を認めてくれて、

ふかふかの愛情いっぱいで育ててくれた親御様のおかげで

人との出会いに恵まれ、これまで歩んでくることができたと話す新婦様。

 

そんな新婦様は相手を思いやる気持ちに溢れ、

新郎様が迷ったときにも、おじいさまの懐中時計のように

ゆっくりと自分の道を見つめ直すことの大切さを教えてくれるような

新郎様にとっても、守らなければいけないかけがえのない人。

 

お二人にとって本当に大切な人たちに向け

これまでご自身を支えて、守って来てくれた皆様への感謝と

これからはお二人自身で大切なものを守っていけるように

強い思いを持って、これからの人生を歩んでいただけたなら…。

そんな想いを込めて「おまもり」というテーマをプレゼントさせていただきました。

 

3月という季節柄、暖簾前には桜の花でゲストをお出迎え。

日本女性の美しさに例えられる桜は

これまで大切に守り育てて来られた新婦の親御様に対しての

感謝の気持ちで飾らせていただきました。

夏の暑さには葉を目一杯ひろげ、栄養を蓄え

冬には強く根を張り、あたたかな日差しを待ち望み

一年に一度、必ず花を咲かす桜。

どんな困難にも絶え、控えめでありながら優しい淡い桃色の花を咲かす桜は

日本人なら誰しもが待ち望む幸せの瞬間。

そんな思いを込めて、満開の桜をご用意させていただきました。

 

挙式の始まりには新婦のお父様から、新婦にあてたお手紙をしたためていただき

司会より読み上げさせていただきました。

何よりも大切に、愛情を注ぎ続けた自分の娘が大人の女性として巣立っていく。

幼き頃の父と娘の記憶の一片を皆が垣間見る瞬間は、

親が子を守ってきた確かな記録をたどる時間になればという思いです。

そして、新郎のもとへ歩んでいくその時に

母から娘への最後の身支度として

筥迫の儀をご提案させていただきました。

 

花嫁道具の一つに「筥迫」というものがございます。

「筥迫」とは、江戸時代に武家の女性が

懐紙、鏡、お守り、お香などを持ち歩く際に使っていた入れ物のことです。

七五三など、幼少期から女性が和装する際には魔除けのお守りとして

着物の衿に差し込む風習がある筥迫を

挙式の入場の際に、お母様より新婦の胸元にお納めいただきました。

 

披露宴へ場を移す際には

新婦様の装いも白無垢から黒の色打掛に掛け替えとなります。

何色にも染まらない黒は、新郎家に嫁ぐ覚悟を表現しております。

柄行には鶴が刺繍されておりますが、

鶴は常につがいで行動をする生き物として

一生、共に添い遂げるという意味がございます。

よくある花嫁らしい艶やかな色味ではなく、

あえて黒の装いに身を包み

この人となら一生ともに支え合い、家庭を守り、

歩んでいけるという強い思いを込めてお選びいただいたお衣装になります。

 

そんな装いの中、ご披露宴では定番とされる余興や演出、

友人からのスピーチなどは一切行わず

お世話になった皆様との会話の時間を設け

日頃の感謝をお伝えする時間に価値を置かせていただきました。

お互いの大事な人を紹介しあい

それぞれの大切な人が、これからはお互いにとって大事な人になっていく。

そのための時間が、お二人にとって一番必要な時間であると思い

歓談をベースにご提案させていたきました。

 

そして、ご中座の際に、新郎様がエスコートに選んだのが

最高の理解者であると話されていたお姉様でした。

お姉様の存在は自分を一番理解してくれる人として

大人になってから姉弟の関係性の大切さを感じたとおっしゃっておりました。

そのお姉様のご主人が突然、この世を去ることになり

これから先、姉を支えていけるのは自分だけだと、強く思うようになられたそうです。

 

一人前の男として、これからは少しでも両親と姉の家族を守っていきたい。

これまでたくさんの苦労や心配をかけたからこそ、

これからは恩返しをしていきたい。

普段は恥ずかしくて伝えられないその想いを

お色直しのご中座のタイミングでお伝えいただきました。

 

お姉様からの返事は

「私はこの先10年は何でも乗り越えていけるから、自分たちの幸せを築いていきなさい」

弟の幸せだけを願う、いつもと変わらない頼れるお姉様からの

精一杯の愛情溢れるお言葉でした。

 

これまでの感謝を伝えきることで

自分の人生にこれだけ大切な人たちがいて

支え続けてきてくれた人が今、目の前にいることを再確認し

この先、夫婦として歩んでいく強さになれば

それこそが結婚式を挙げた価値になるのではないでしょうか?

自分の大切な人達を守っていくと宣言した新郎様。

この先、何かの困難と向き合ったときに

この結婚式の一日を思い出して、また一歩踏み出せる

これから先の「おまもり」のような一日を、このお二人には何としても届けたかった。

 

プランナーの独りよがりかもしれませんが

披露宴のお開き後、新郎の男泣きを見たときは

それが少しは届けられたのかなと感じることが出来ました。

 

結婚式が人生の幸せのピークではなく

その先の人生が少しでも豊かになる様な

そんなお手伝いを結婚式を通してお届けできるように

これからも努めて参ります。

 

ご結婚式が終わった後もこのテーマが

お二人の人生の大切なかけがえのない「おまもり」となりますように

そんな思いを心から願いながらお二人の人生を見守っていきたいと思います。


◆月一限定!豪華特典付 婚礼試食×本番装飾×挙式体験フェア◆

●9月16日(月・祝)1部9:00~・2部12:15~
和装人前式の祝言(しゅうげん)模擬挙式の体験や、
本番さながらの会場コーディネート、試食会、
人気衣装の展示など絶対お勧めのフェアです。

【PC版】フェアページはこちら
【スマホ版】フェアページはこちらをクリック


◆萬屋本店オフィシャルHPはこちらをご覧ください◆
◆Daiyu 採用情報はこちら◆

↑ PAGE TOP