
「担当が石井さんでよかった」――“人生の支えになる結婚式”を創るプランナー・石井夏海の想いと覚悟
「結婚式はあげないつもりでいた私たちですが、石井さんのおかげで、心から結婚式をやってよかったと思う気持ちになりました。」
「披露宴の最中、石井さんが目に涙を浮かべていたところを見て、私達を本気で応援してくださっていたんだなと改めて感じました。」
――結婚式が結んだ後、萬屋本店のウェディングプランナー・石井夏海が担当した新郎新婦様から送られた言葉たち。ここには、準備期間〜当日のわずか4ヶ月で築かれたものとは思えない、彼女への厚い信頼と心からの感謝が映ります。
しかし、法学部出身の彼女は、ウェディング業界にはまったく興味がなかったといいます。
なぜウェディングの世界に飛び込んだのか。そして、どのようにして「やってよかった」と心から思われる結婚式を創り上げているのか。
華やかさではなく“本質的な価値”を大切にする石井さんの核心と、結婚式への想いを聞きました。
環境よりも、“心の豊かさ”で生き方は変えられる。カンボジアが教えてくれたこと
――大学ではなぜ法学部で学ぼうと思ったのでしょうか?
きっかけは、地元の大阪で過ごした小・中学校時代の経験です。周りにはさまざまなバックグラウンドを持つ人がいて、なかには、正直ちょっと怖いなと思う子もいたんです。でも、仲良くなってみると、すごくいい子だったりして。実は、複雑な家庭の事情があり自分では消化しきれない感情を抱えていて、それが学校で表面化してしまっているのだということを知ったとき、「あ、人は見た目だけで判断できないんだな」と衝撃を受けました。
なんで人は環境に左右されなければならないのだろう、と社会に対する疑問や、怒りにも似た感情がありました。制度や仕組みを整えることによって、もっとみんなにとって良い社会にしたい。そんな想いで法学部を選びました。
――10代で社会に対する疑問が生まれていたとは、すごいですね。
なぜか昔から正義感が強いんですよね。私がこの問題に気づいたのだから、自分で解決しなければ、みたいな。
表面的な部分よりも、その奥にある実はこう思っている、といった本質的な部分に触れていたい。それが、私の興味関心や行動の核心にあるものです。
――実際、法学部に入ってみてどうでしたか?
最初の1年間は法に関する基礎を学びましたが、テストのために知識を詰め込んでは忘れてしまう、そんな日々でした。社会を良くしたいと願っていたかつての自分とのギャップに焦って、視野を広げようとカンボジアに行くことを決めました。
現地では、学校をつくるプロジェクトに参加しました。驚いたことに、みんなとても幸せそうなんです。日本と比べると物がなかったり、内戦の傷跡が残っていたりするなかで、とても楽しそうに生きている。彼らの「今を充実させる」という考え方や生き方に感銘を受けましたね。
それまでの私は環境に目が行きがちでしたが、カンボジアでの経験を通して、自分の捉え方や心の豊かさこそが大切なんだ、ということに気づいたんです。それから、法律や制度とは別の方向へ関心が強くなって、積極的に課外活動を始めました。さまざまな人と関わるなかで、自分は人と人の出会いや繋がり、それを通じて支えられるもの、人生そのものに関わる生き方をしたい、と強く思うようになりました。

「私も誰かの支えになりたい」。この想いが引き寄せた萬屋本店との出会い
――少しずつ、現在の夏海さんにたどり着く道のりが見えてきた気がします。その後、どのようなきっかけでウェディング業界と出会ったのですか?
大学4年生の冬に、幸福度が高いと言われるデンマークに留学へ行ったのですが、新型コロナウイルスの影響で、2ヶ月後には帰国せざるを得なくなりました。何とか卒業はできたものの、周りは大手企業への就職や大学院へと進むなか、自分だけが就職先が決まっていない状況でした。「私は何者なんだろう、すごく空っぽだな」と、不安と絶望で部屋の電気もつけられないくらい落ち込んでしまいました。
そんなときに、1人思い浮かんだ人がいたんです。それは、高校時代にお世話になった、他校のテニス部のコーチでした。たまに会う程度でしたが、学生である私たちを一人の人間として接してくれる素晴らしい方でした。
どうしても会いたくなって、何とか連絡先を手に入れて「覚えていますか?」と電話をかけて、「覚えているよ」と言われたとき、涙が止まりませんでした。やっと自分の抱えていた苦しみを誰かに話すことができた、そんな瞬間でした。
このとき、一人でもいいから、思い浮かぶ存在がいるということが、人生を支えてくれるんだと気づきました。それまでは自分の努力で道を切り開くものだと思っていましたが、もうどうしようもなくなった時に、この人の顔が思い浮かぶ。私も誰かのそんな存在になりたい、と心から思いました。
「支えになる存在や何かがあることで、人は強く生きていけるのではないか」。こんな仕事がしたい、と強く願うようになりました。
その後、就職活動をする中で、このようなことができる仕事を知りませんか、と藁にもすがる思いでいろいろな人に相談をしました。すると、とある会社の社長さんから「私の妹がウェディングプランナーをしているんだけど、いいんじゃないかな?」と言われたんです。
ウェディング? と。正直、全く興味がありませんでした。自分には華やかな世界ではなく、泥臭い仕事の方が合っていると思っていたので、無理だろうと。ただ、このまま終わってしまうのはもったいないと思い、手当たり次第に北海道から沖縄まで、ウェディング会社を調べました。そうしてたどり着いたのが、Daiyuのホームページでした。
とんでもない文字量のホームページでしたが、「最高すぎる、ここだ」と直感しました。本質的な部分に触れていたいという自分の想いとぴったりだと思いました。
「人生で大切な人がいると再認識し、感謝を伝える機会」が結婚式なのだと確信し、面談したいです、とすぐにメールを送ってみました。すると、熱い想いが伝わって面接へと進み、最終的に内定をもらって入社することになったのです。
すべては「新郎新婦のため」に――プランナーとしての想いと覚悟
――紆余曲折があったなか、ご自身でしっかり点と点を繋いで切り拓いていったのですね。実際に入社してみて、どうでしたか?
想像以上の業務の幅広さと、求められるスキルの高さに驚きました。Daiyuの企業理念に共感して入社したものの、ウェディング業界や結婚式のことを全く知らなかったので、最初は戸惑うことも多かったです。
プランナーの仕事でいうと、司会者、カメラマン、ヘアメイクといった様々なプロフェッショナルたちに対して、オーケストラの指揮者のように自分が中心となって指示を出し、まとめていく必要があります。このように結婚式はチームワークでつくっていくので、パートナースタッフと信頼関係を築くことも重要なことだと気づきました。
一年目の頃は、「何のためにここに来たんだろう」と落ち込んだこともありました。熱意がどれだけ強くても、実際の結婚式の知識がないとお客様に安心していただける接客はできないし、結婚式もつくれない。
そのためには、確かな知識とスキルが不可欠であると実感したので、プロとしてしっかりとお客様に向き合い、結婚式をつくる経験を数年かけて積んでいきました。
今ではやっと、自分の言葉で結婚式の意義をお伝えし、お客様にも信頼いただけるようになったかなと思っています。

――では、現在の夏海さんが、プランナーとして大切にしていることはどんなことですか?
「新郎新婦様のお二人の人生に関わる」ということを最も大切に考えています。ご夫婦というよりも、お二人それぞれを「一人の人間」として捉え、これまでの人生を尊重することを心がけています。
私自身の経験とも重なるのですが、結婚式の日が、お二人の今後の人生で何かあったときの支えやお守りのような一日になってほしいと願っています。
そのためにまず、自分自身を開示するようにしています。初回の打ち合わせでは、「ウェディングプランナーです」という姿勢ではなく、「私はこういう人間です」「お二人のことをこう思っています」といったように、自分だからこそできる関わり方をお伝えしています。
私が先に心を開くことで、「この人なら話してもいいかな」と感じていただき、お二人から多くの言葉が出てくることがあります。そうすると、お互いの新たな一面や、「彼が自分のことをこんなに話しているのを初めて見た」といった発見もあります。私がお二人の間に加わることで、お二人の関係性がより深くなるといいなと思っています。
――結婚式というものだけではなくて、お二人の人生そのものにも向き合っているんですね。結婚式当日においてはいかがですか?
「新郎新婦様が思い描く一日を、さらに超えていきたい」と思っています。
例えば、今年の冬に担当した結婚式での出来事です。新婦のお父様がとても感動されていて、ずっと涙ぐんでいらっしゃいました。さらに、新郎のご友人のテーブルに行き、「席を代わってくれ」と言いながら堂々と座られたんです(笑)。その様子を見てびっくりして、少し聞き耳を立てていたんですよ。
すると、「娘をちゃんと幸せにしてくれるのか」といった話をされていました。するとご友人が、「はい、大丈夫です。彼はすごく優しくて、僕が酔っぱらった時に介抱してくれました」と。予想外の答えに思わず笑ってしまいましたが、それがとても良いなと感じました。
当日の進行には、お父様にお話しいただくシーンはありませんでした。しかし、司会者と「お父様の想いが溢れていらっしゃるから、ぜひ今のお気持ちを伺ってみたいね」と盛り上がり、お色直しの新婦様の元へ行き、ご提案をしました。すると「実は今朝、『俺のしゃべる番はないのか』と言っていました」と新婦様から驚きの返答が。それはぜひやりましょう!となり、急遽、新婦様からのお手紙の前に、お父様へのインタビューを実施しました。
それが本当に素晴らしかったんです。
「子育てにおいては、愛情を持って今日まで育ててきました。私たちも若かったから、子育てがこれで正解なのかは分かりませんでした。でも今日、二人が幸せそうに皆さんに囲まれている姿を見て、私たちは間違っていなかったんだなと思いました」、と。会場全体が感動の涙に包まれて、最後はお父様とお二人がハグをして、「幸せになってね」という言葉で締めくくられました。
後日、お二人からは「当日は本当にありがとうございました。私の父の急遽のインタビューを提案してくださったことが本当に感激でした。あんなに熱い時間を作ってくださったこと、改めて感謝申し上げます。夏海さんは私たちを私たちにしてくれた大切な1人です」とメッセージをくださって、本当に良かったと感じました。
当日の進行はもちろん大切ですが、それ以上に当日の空気感や、お打ち合わせで伺ったご家族やゲストのお人柄、お二人の関係性などを踏まえ、さらに良い一日になるための提案は積極的に行いたい。「お二人にとって人生のお守りになるような一日」をつくるために、今何をすべきか、ということを大切にしたいと考えています。
<実際の結婚式の様子はこちら:徳永様|感動レポート>
「こうあるべき」を壊した先に、二人の“本音”が動き出す
――結婚式や新郎新婦様とまっすぐに向き合ってきて、この先、結婚式に対してこうしていきたい、変えていきたいといったことはありますか?
私は結婚式を「人の人生を豊かにする」という視点から捉えています。そう考えたときに、結婚式の形はお一組ずつ違っていいし、もっと自由でいいと思っています。
結婚式には、世間的なイメージや参列経験から“こうあるべき”という固定観念がついてしまう部分もあり、「こうしないといけないですよね?」と型にとらわれているお客様もいらっしゃいます。ですが、「全くそんなことはありません」と私はお伝えします。
「一般的にはそうかもしれないけれど、お二人の人生からするとこういう意味合いになります」とお伝えすることで、肩の荷が降りてお二人が本当に大切にしたいことを大切にし始める。その瞬間に立ち会えると良かったなと思いますし、そういう結婚式が増えることを願っています。
「結婚式を挙げたくない」という人にほど、出会いたい
――では最後に、これから結婚式を挙げる人や、挙げるかどうか迷っている人へ、どんなことを伝えたいですか?
私は、結婚式に懐疑的な方にこそ、ぜひお会いしたいです。
以前は、もし自分が将来結婚するとしても、結婚式をしたいとは思っていませんでしたし、「結婚式にお金を使うなら、将来の貯金に回したい」と考える人も増えていると感じます。
ですが、私は合理的な考え方をする人にこそ、結婚式を挙げてほしいと思っています。
例えば、ご自身の中で完璧なイメージがあって、それを追求したいという方であれば、きっとどんな会場やプランナーであっても理想の結婚式を創ることができると思います。
しかし、「誰が担当するか」「この人に担当してもらったからこそ、こんな結婚式になった」という面白さもあると思います。「結婚式やる意味あるの?」「挙げたくない」という人ほど出会いたいです。当初は結婚式に前向きでなかった新郎様が、退場した瞬間にわっと号泣されていたのを見たときには、本当によかったなと、プランナーとしてのやりがいを感じます。
設備や装飾といった「ハード」よりも、体験や気持ちなど「ソフト」のほうが重要です。「ソフト」を大切にできるのであれば、「ハード」は削ぎ落としていい。お二人がこの先の人生で辛いことや悲しいことに直面した時に、結婚式で大切な方々とともに過ごしたこと、目に映った光景、写真や動画として形に残るもの・・・そのすべてが強く生きていけるきっかけになれば、これ以上に幸せなことはありません。
そのために、お二人にとっての結婚式とはどんなものか、その形はぜひ一緒に柔軟に考えていきましょう、と伝えたいです。

– 石井夏海が担当した、新郎新婦様からのメッセージ –
◯主人の口から「夢のような一日だったね。」「毎日結婚式だったらいいのに」という言葉が聞けて、心の中でガッツポーズしています(笑) そんな思いにさせてくれたのも、プランナーの石井さんが明るく楽しく、丁寧に提案してくださったり、背中を押してくださったおかげです。
◯石井さんと歩んできた道のりは、私たち夫婦にとってかけがえのない時間でした。
私たちの想いを一緒に叶えてくださり、心から感謝申し上げます。いつも温かい笑顔で寄り添ってくださり、当日も石井さんと目が合う度にホッとした気持ちになったことを鮮明に覚えています。最後まで細かい変更や要望に応えてくださりありがとうございました。◯プランナーが石井さんで本当に良かったです。萬屋本店を決めた大きな理由はプランナーとの相性でした。石井さんの飾らない言葉、素直なところ、笑顔が素敵なところ、しっかりと話を聞いてくれて実現しようと考えてくれるところ、石井さんの頑張りがあったからここまで来れたと思います。
◯担当してくださったプランナー様が石井さんで本当に良かったよね、と、この三か月間何度も夫婦で話しているくらい、石井さんが主で携わってくださって感謝しています。
素敵な笑顔でわがままをなんでも受け入れてくださる石井さんに当日まで甘えてしまいましたが、石井さんがいてくれることでとても安心して式に臨むことができました!ありがとうございました。
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