私を私にしてくれた皆様へ
德永様
2025年2月 / 60名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
背景
新婦様が5年前、Instagramで萬屋本店を偶然目にし、一瞬で心を奪われたのがこの結婚式の始まりでした。「いつかこの場所で結婚式を挙げたい」——そんな憧れを胸に抱き続け、ついにその夢が現実となる日を迎えました。
お二人にとって結婚式は、ただのセレモニーではなく、自分たちがどのように今の自分になれたか、その歩みを支えてくれた人たちへの感謝を伝える機会でした。
「私を私にしてくれた皆様へ、ありがとうを届けたい。」
この想いが、この結婚式の真の意味であり、深いテーマでもありました。
あいさつの儀
新郎新婦、それぞれの家族とともに迎えたあいさつの儀では、あたたかな家族の絆を再確認する時間となりました。
新婦お母様には、ずっと心の支えになっていた言葉をかけてもらったことへの感謝のお気持ちを届けました。
「お母さん。お母さんはいつも”あなたはあなたのままでいい”って何度も何度も言ってくれて。それが今私が生きるうえで一番そばにある力強い考え方になっています。母としても人としても、尊敬しています。」
人生の節目ごとに家族からかけてもらった言葉たちが、今の自分を形づくってくれた。そんな感謝の想いがあふれる瞬間でした。
祝言
楽しいだけではなく、凛とした姿や成長した姿もお見せしておふたりにとってもけじめのお時間にしたいと考えていた挙式のお時間。
祝言の結びの三礼の儀では、それぞれの家族への感謝を言葉に乗せて伝える時間を大切にしました。
新郎からご両親へ:「ふたつの国の家族に囲まれ、小さい頃からたくさんの愛に育まれてきました。この家族に生まれてきて本当に良かった。」
新婦からご家族へ:「彼と共に歩んでいきたいと心から思えるのは、家族の存在が根っこにあるからです。これからもずっと仲良く過ごしていきましょう。」
そして列席してくださった皆様へも、おふたりで一緒に考えたメッセージをお届けし、「今ここにいられるのは、皆様のおかげです。」と感謝をお伝えしました。
歓談・写真撮影
歓談を中心に構成された披露宴では、ゲスト同士が自然と会話を楽しみ、新郎新婦との距離もぐっと近く感じられるあたたかな時間が流れました。
新郎新婦様のことだけではなく、新郎新婦様のご家族、ご親族、ご友人のことを、互いの参列者にもその人となりを感じていただける。そんな温かい交流が生また、かけがえのない時間となりました。
中座・再入場
中座と再入場は新郎新婦にとって大切な友人、親戚、兄弟にエスコートをお願いしました。
幼いころから共に育った従姉。多感な時期を共に過ごしたインターナショナルスクールの友人。そして共に育ち、多くの時間や経験を共にしてきたご兄弟。自分を形成してくれた大切な方々に感謝や愛を表す時間になりました。
お父様からのメッセージ
歓談中、新婦お父様が新郎友人たちのテーブルに自ら赴き、「新郎は娘を幸せにできる男か?」と真剣に問いかける場面がありました。お打合せで新婦様からお父様のお人柄をお伺いしていたので、サプライズでお父様にインタビューを行うことに。そのインタビューでのお父様の言葉が、場の空気を一変させました。
「愛情を持って子育てしてきたけれど、正しかったのか不安もあった。でも、今日のふたりと皆さんの姿を見て、『正しかった』と確信できました。」この言葉は、会場全体に大きな感動をもたらしました。
新婦様謝辞
新婦様からの謝辞では、おふたりが結婚式を挙げる意義を考えた時、この結婚式の原動力になっていた想いをストレートに語られ、その言葉がとても深く、印象的なシーンとなりました。
「私たちがいかにして私たちになってきたか。皆様との関わりがどれだけ大きかったかというのを感じていて、皆様に感謝を伝えたい。というのが、私たちが結婚式を挙げる理由でした。」「こんなに私が私で生まれてきてよかったと思えたのは初めてで、これからもきっとないと思います。今日のこの時間を胸に、これからも歩んでまいります。」この言葉に、新郎様もそっと頷いていた姿が印象的でした。
コーディネート
衣装選びは「萬屋本店の空間でどうありたいか?」というビジョンを軸にコーディネート。ドレスは5年前にInstagramで一目惚れした写真のモデルが着ていた一着。「その時の自分に応えたい」という強い気持ちで選ばれました。お気に入りのドレスを引き立てるため、アクセサリーは最小限に。ヘアメイクはレトロにまとめ、萬屋本店の空気感を大切に。
撮影
身支度が終わり、控室が静まり返った瞬間。「ああ、いよいよ始まるんだ」という緊張と期待、そして「二人で一緒にいるから大丈夫」という安心感。そのすべてが詰まった忘れられない一コマだったと新婦様は語ります。
緊張した面持ちも、ご来館されたご友人を見つけた瞬間にほぐれ、ご家族との挙式リハーサルでは満面の笑顔に変わります。『ふたりで一緒にいる時の顔が幸せそのものだ』とお父様に言われるほど、ふたりが一緒に居れば、どんなことも乗り越えていける。そんな笑顔と絆を感じる撮影になりました。