【家族記念日】家族の始まりの場所で、記念日を。
こんにちは。萬屋本店の早野です。
本日は萬屋本店でお過ごしいただける結婚式後の節目についてお話しさせていただきます。
日頃から多くのお客様の式場見学の最初の窓口をさせていただいている私が想っていることを書かせていただいているので、若干暑苦しくなるかもしれませんが、是非最後までご覧いただければ幸いです。
まずお話しさせていただきたいのが、萬屋本店を創業した理由。
『家族の始まりの場所を残したい』その想いからここ萬屋本店は始まりました。
私達Daiyuは元々ウェディングのプロデュース業を専門とし、関東圏内各所の提携料亭やレストランで結婚式のお手伝いをしてきました。
東京、埼玉、千葉、神奈川の歴史建造物や料亭や神社等。様々な場所で、多くのお客様と出会い、多くの結婚式・人生に携わらせていただいてきました。
そのひとつひとつの出会いの先にあるお客様の人生。結婚式後も続くお客様との関わりは、私達にとってとても大切で、結婚式後もご家族の歩みをご一緒に歩ませていただけることが、この仕事に携わる喜びとやりがいを与えてくれました。
しかしながら提携先の経営方針の変更や事業変更等によって、結婚式のお手伝いが継続できなくなったり、その場所や建物自体が取り壊されてマンションになってしまうなど。自分たちではどうにもできない理由によってその場所がなくなってしまうことも経験してきました。
そのような経験を経て、自分たちで経営する『自社会場を作ろう』と決意します。
そして2016年に立ち上げたのが、ここ萬屋本店でした。
結婚式をビジネス・イベントとして扱うのではなく、結婚式の持つ本質的な意味を探求し、『これからの家族を強く豊かにする節目』と考え、日々お手伝いをさせていただいております。
そして結婚式当日だけではなく、結婚式後も続く人生の様々な節目のお手伝いもさせていただき、ご縁をいただいたお客様の人生がより強く、より幸せに、より豊かになっていく。その一助になりたいと考えております。
その中でも結婚式後比較的近い時期に訪れる節目のひとつ。『お食い初め』について、ご紹介させていただきます。
この仕事をしていると沢山の人生に触れさせていただくのですが、ご両親がいること、大切な人がご健在であること、結婚を喜んでいただけることは、当たり前のことではないと教えていただきます。そしてさらに、結婚式後に家族が増えることは本当に奇跡なのだと感じています。
仕事が忙しい、両家が遠いなど、様々なご状況がおありだと思いますが、今しかない時間を大切にすること、ご家族との時間を大切に過ごすこと、皆様がお元気な時に家族の写真を残すこと。この尊さにも目を向けていただけたらと思っています。
前置きが長くなりましたが、先日萬屋本店でお食い初めを行った、弊社スタッフ(元花嫁様)の様子を結婚式当日とお食い初めの両方のお写真と共にご紹介させていただきます。
結婚式は2017年8月、ここ萬屋本店で行われました。
自身の結婚式での体験やスタッフからの関りに感銘を受け、Daiyuへの転職を決意。
現在は人事採用担当として活躍中のスタッフです。(現在育休中)
12月に出産し、3月にお食い初めをご両家親御様と共に行いました。
『こうして何かの節目や記念日に両家で集まること。撮った写真を現像してプレゼントすること。それが何よりも喜んでもらえる親孝行になりました!』と話してくれました。
⇩こちらは結婚式での両家集合写真
⇩お食い初めでの両家集合写真
こうして結婚式を挙げた場所で撮った家族写真というのは、時間の流れやそれまでの様々なことを思い起こさせてくれるものだなと感じます。家族が増えていくこと、自分たちやご家族が年を重ねていくこと。そんな時間の流れや人の営みを感じさせてくれます。
⇩結婚式当日の夫婦写真
⇩お食い初めでの家族写真
⇩結婚式当日、お庭での2ショット
⇩お食い初めの際の家族写真
⇩それぞれの親御様と
お食い初めでは、お子様は泣いたり眠くなったり大忙しです。
ですが、そのひとつひとつのしぐさや表情全てが愛おしく、元気に育っていくことを願わずにはいられません。
こんな風に、ご家族皆様で過ごす節目を記録に残すことは、成長したお子様がこの写真を見返した時、『自分はこんなにも愛されて育ったんだ』と感じることができる、きっかけになっていくのではないかと思います。
結婚式のお手伝いをしていると、親御様の想いをお伺いする場面があります。
あるお客様のご結婚式で伺った親御様の想いと、それに対して花嫁様が仰った言葉がとても印象的で、今でも胸に残っています。
挙式前の“挨拶の儀”での家族の会話。
新婦お父様が仰られたのは、『もっと家族と一緒に過ごせばよかった』というお言葉でした。
結婚式を機に家族と向き合い、これまでの子育てや娘さんとの関わりを振り返り出てきたお言葉。
その言葉には、後悔や寂しさ、取り戻すことが出来ない尊い時間への切ない想いを感じました。
お父様の言葉に対し新婦様が仰られたのは、
『私のことを必死に育ててくれてありがとう。すごく感謝しているし、お父さんが後悔することなんてないと思っています。
これからは生まれてくる孫の子育てを通して、お父さんが私にしたくてもできなかったことを、沢山してほしいと思っています。』
当時は家族を守ることで必死で、家庭を顧みずに仕事をしてきたというお父様の目には涙が溢れていました。
そしてお孫さんの誕生後、遠方からお二人の新居に頻繁に遊びに来ては、お孫さんを溺愛し育児をサポートしてくださるのだそうです。
過去をやり直すことはできなくとも、家族の営みを通して、娘さんにしてあげたくてもできなかったことをすることはできる。
カタチや立場が変わっても、家族の想いは受け継がれていくのだと、教えていただいた出来事でした。
結婚式やお食い初め。ご両親の金婚式等。記念日や人生の節目は、あえて祝わなくても人生は成立するものです。
しかし、その場を設けることで感じられること、得られるものが本当に沢山あるのだと思います。
節目を祝うこと、時間を設けるのは難しいこともあると思いますが、是非ご自分の意志で人生に沢山の節を作り、人生を強くしなやかに歩んでいっていただきたいと願っています。
萬屋本店 早野智子