愛されてきた記憶とともに
久保田様
2023年11月 / 71名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴 / 大切な皆様を全員ご招待
背景
結婚が決まった時、自分以上に喜んでくれる人がいてくれたこと。
ご挨拶に行ったとき、「愛情いっぱいに育ててこられたんだな」とお互いに感じたこと。
結婚を通して、これまで多くの方に支えられ、愛してもらったことを改めて感じられたおふたり。
結婚式の機会こそ、時間や距離を超えて想いを伝える場だと思われ、結婚式を挙げる決断をされました。
昔から愛されてきた、歴史のある長谷の街に溶け込んだ萬屋本店の雰囲気が気に入り、「結婚式は感謝を伝える節目となる日」というコンセプトに共感され、萬屋本店をお選びいただきました。
結婚式の準備をしていくなかでも、ゲストのリストアップをして沢山の人の顔が浮かび、「みんなに来て欲しい」と思いを馳せたのだそう。「自分たちの大切な人なら絶対にここを気に入ってくれる」という確信のもと、おふたりにとって本当に大切な方々全員をお招きされました。
挨拶の儀
結婚のご報告を想像以上に喜んでくださった姿をみて、親御様にはしっかりと感謝の想いを伝えたいと思っていたおふたり。
新郎様は、大学進学を機に家を出られ、ご自身のことを報告したり感謝を伝える機会も無かったそう。「心配もかけたと思うけど、ふたりのおかげでここまで来れたと思っています。」そんな新郎様の心からの言葉に、「立派な姿を見れて嬉しいよ。おめでとう。」とあたたかい親御様のメッセージ。
いざ親御様を目の前にすると様々な思いが込み上げ、言葉に詰まってしまった新婦様。「今日の幸せの日を迎えられてこんなにも沢山の人にお祝いしてもらえるのは、ふたりのおかげだと心から思います。産んでくれて、ありがとう。」
祝言
大切な皆様ひとりひとりの存在を感じながら、夫婦として歩んでいくことを誓う挙式の時間。
結びには、親御様に改めての感謝を伝えました。
「これまで沢山迷惑をかけてきました。あまり親孝行もせず決してよくできた息子ではなかったかもしれません。それでも二人に育てていただいたことをとても誇りに、そしてとても幸せに思っています。」お父様の目には涙が浮かんでいました。
披露宴前半
新郎新婦様のご入場後、おふたりからウェルカムスピーチにてテーブルごとに大切な皆様をご紹介。どんな皆様が集まっているのかをおふたりからご紹介することで和やかな雰囲気で祝辞・乾杯へと進んでいきました。
クラフトビールを製造されている新婦お父様。新婦様は萬屋本店のご見学当初から「お父さんの作るビールを結婚式で出したい!」という夢を語ってくださいました。「何でも作れて何でも直せるお父さん」と語る自慢のお父様に、披露宴の冒頭にビールの紹介をしていただき、全員で乾杯を行いました。 ご自身で一番良いと思うものを皆様に振る舞い、お祝いをするという、まさに日本の結婚式の源流のようなお時間。
新婦様中座
新婦様のご中座は、父方・母方の祖父母様4名様と。親御様が共働きでいそがしくしていたなか、まるで娘のように育ててくれた祖父母様。祖父母様4名様でお出かけするくらい、仲が良いのだそう。祖父様2名に前へお越しいただき、祖父様と一緒に車いすの祖母様たちのもとへ行き、それぞれにインタビューをしました。綺麗な花嫁姿の新婦様を誇らしげに見つめ、「私が一番大事にしました!」と嬉しそうな祖母様でした。
披露宴後半
お衣装をがらりと変え、ドレスと儀礼服で再入場。おふたりの素敵なお姿に沢山の祝福のお声があがりました。
後半は、ゲストの皆様にもマイクをお渡しし、ゲストインタビューのお時間を。新郎新婦様との思い出や参列してどんなお気持ちか、ゲストの皆様からもお声をいただくことで、一方通行ではなく一体感のあるお時間に。
「成長した姿を見せ、一人一人に感謝を伝え、これからもよろしくと伝えたい」という想いのもと、余興や演出ではなく、大切な皆様とお時間を過ごす歓談のお時間をたっぷりと取りました。
結びのご挨拶
結びのご挨拶では、新郎お父様が涙ながらに、「ふたりならきっと大丈夫。安心しています。」という力強いお言葉が。
新郎様からのご挨拶では、「今の私たちがいるのは皆様のおかげ。まだまだその恩を返せていない。これからはもっと、恩返しをしていきたいです。これからもよろしくお願いします。」と、結びにもおふたりらしく気持ちを伝え、ご退場へ。笑顔と涙に溢れるあたたかいご披露宴の結びとなりました。
コーディネート
■白無垢×文金高島田
お母様も白無垢に高島田・角隠しでご結婚式をされたことから、お母様はもちろん、娘のように大切に育ててくれた祖父母様も喜ばせたいという想いで選ばれました。
■色打掛
流水は波模様の1つで、幸せが永遠に続く、という意味があります。
寄せては返し、永遠に続いていく波のように、皆様のもとに幸せが途切れることなく続きますようにと願いが込められています。
■ウェディングドレス×儀礼服
ドレスは、サテンの光沢感があり、綺麗なドレープが印象的な一着。親御様や恩師の方、ご友人様へ成長した立派な姿を見せたいという想いや、新婦様側のゲストにも自身の仕事や覚悟を見てほしいという想いから、新郎様は儀礼服をお召しになりました。
■装花
会場の大正ロマンの雰囲気とおふたりの魅力をより引き立たせるようにシンプルなコーディネート。白グリーンをベースに爽やかに仕上げました。新婦様のヘッド装花ともおそろいの胡蝶蘭をアクセントに。