
「結婚式なんて」から始まった私たちが見つけた、大切な人たちと紡ぐ「感謝の輪」
宮本様
2026年3月 / 55名様
萬屋本店
祝言、和装洋装披露宴
結婚式の背景
元々は結婚式を挙げることに消極的だった新郎・康平様。
そんなおふたりが萬屋本店を訪れたきっかけは、信頼する美容師ご夫妻からのご紹介でした。
康平様には、結婚式への大きな想いがありました。
お姉様お二人は結婚式を挙げておらず、ご両親に「結婚式」という人生の節目を経験してもらいたいという願い。そして、野球一筋だった学生時代から、どんな時も支え続けてくれたご両親へ、感謝の気持ちを伝えたいという想いを胸に抱いていらっしゃいました。
一方、真依様も、ご両親への深い感謝の気持ちをお持ちでした。
秋田県で育ち、大学進学を機に関東へ。大切な娘を遠くへ送り出す決断をし、社会人として歩む道を信じて背中を押してくれたご両親へ、「ありがとう」をきちんと伝える一日にしたいと考えていらっしゃいました。
そんなおふたりが惹かれたのは、一般的な華やかな演出や主役になることではありませんでした。
萬屋本店ならではの唯一無二の和の空間。そして何より、「ゲストとの歓談を大切にし、大切な人との時間をゆっくり過ごせる」という結婚式の在り方でした。
「大切な家族や友人へ、これまでの感謝を心から伝えられる一日にしたい。」その想いが萬屋本店の結婚式と重なり、おふたりは人生の節目となる一日を、この場所で迎えることを決意されました。
挨拶の儀
挙式が始まる直前、これまで大切に育ててくれた親御様へ、感謝の気持ちを真っ直ぐに伝える「挨拶の儀」の時間を設けました。
新郎家での挨拶の儀。「これまで、私のやりたいことをいつも応援し、温かく見守ってくれてありがとうございました。高校野球では毎日の送迎、大学進学では上京や一人暮らしを支えてくれたおかげで、今の私と、今日ここに集まってくれた大切な仲間に出会うことができました。これからは少しずつ親孝行をさせてください。だから、どうか元気で長生きしてください。お父さん、お母さん、本当にありがとう。」
新婦家での挨拶の儀。「今日という日を、家族みんなが元気に迎えられたことを本当に嬉しく思います。上京してから13年。一人暮らしや社会人生活を通して、お父さんとお母さんがこれまで支えてくれていたことの大きさを改めて実感しました。今の私があるのは、二人が愛情いっぱいに育ててくれたおかげです。これからは、今まで以上に一緒に過ごす時間を大切にしながら、少しずつ親孝行をしていきたいと思います。どうかこれからも元気でいてください。本当にありがとう。」
普段は照れくさくてなかなか言葉にできなかった素直な気持ち。おふたりの口から紡がれる温かい言葉に、親御様の目からは大粒の涙が溢れます。
「ずっと私たちの子どもであることは変わらない。いつでも味方でいるから、幸せになってね。」
涙ながらに交わされた親子の言葉は、お互いへの深い愛情と感謝を改めて確かめ合う時間となりました。その想いは、これから始まるおふたりの新しい人生を力強く支えてくれる、何よりのお守りとなりました。

祝言
おふたりが選ばれたのは、日本の美しい結婚文化を受け継ぐ、伝統的な「祝言」の挙式。
新婦・真依様は、職人の技が息づく唐織の白無垢に身を包み、紺絞りの引振袖を重ねた上品で洗練された装いで、ご両親とともにゆっくりと歩みを進められました。大切に育ててくれたお母様に手を引かれ、お父様の背中を見つめながら進んだその時間は、これまでの人生を振り返るとともに、ご両親のもとを離れる寂しさ、そして新たな家庭を築いていく喜びが重なり合う、かけがえのないひとときとなりました。
新郎・康平様は、その先で真依様を迎えられ、お父様と固く握手を交わします。普段は交わすことのないその力強い握手に、「真依さんを任された」という覚悟を実感された瞬間でした。
そして、ご両家のお水を合わせ、ひとつの家族になることを誓う「水合わせの儀」。厳かな空気の中、おふたりだけでなく、ご家族の想いもひとつに重なり、ご両家のご縁が結ばれていきます。
祝言を通して、夫婦になること、ご家族から想いを受け継ぐこと、そのすべてを心で感じられた時間。おふたりにとっても、ご列席された皆様にとっても、人生の大切な節目として深く心に刻まれる挙式となりました。

披露宴前半・ゲスト紹介
「自分を形成してくれた大切な人たちを、お互いに、そしてゲスト全員に知ってほしい」。そんな熱い想いから、披露宴の前半にはおふたり自らがマイクを握る「ゲスト紹介」の時間が作られました。テーブルを回りながら、一人ひとりとの思い出や感謝の深さを言葉にしていくおふたり。新郎新婦様の言葉に、驚き、笑い、時には涙を流して聞き入るゲストの皆様。新郎家・新婦家の垣根を越えて、会場全体がひとつの温かい「輪」で繋がっていく特別な時間となりました。

中座・歓談の時間
披露宴の興奮が冷めやらぬ中、おふたりはお色直しのための「中座」へと向かわれます。
新婦様はサプライズで大好きなお姉様を呼び出し、新郎様もまた大切なご友人と共に一言を交わしながらの退場。
おふたりが会場を空けている間も、ゲストの皆様は先ほどの「ゲスト紹介」をきっかけに、初対面同士であっても共通の話題で大いに盛り上がっていらっしゃいました。おふたりの見えないところでも、温かなご縁が広がり続けていました。

お父様との再入場
後半のスタートは、お色直しをされたおふたりの再入場です。
真依様が選ばれたのは、ハーフベニーの総レースが美しい、シンプルで上品なスレンダーラインのウェディングドレス。
お父様と腕を組み、一歩一歩を噛みしめるように入場される姿に、会場からは大きな拍手が送られます。サプライズで今のお気持ちを求められたお父様の、少し照れながらも愛に溢れた一言は、真依様の胸に深く刻まれました。

花嫁の手紙
披露宴の結び、真依様から大切な家族へ宛てたお手紙が読まれました。
口数は少ないけれど計り知れない愛で包んでくれたお父様へは、上京後に冷たい態度をとってしまった過去の後悔と、心からの愛を。いつも絶対的な味方でいてくれた憧れのお母様へは、将来お母様のような存在になりたいという決意を。
そして、人生で最初に発した言葉が「おねえちゃん」だったという7歳年上のお姉様へ。何でも相談し合える現在の関係への喜びと、お姉様のパートナーへの感謝を伝えられました。
挨拶の儀から始まった家族への強い想いが、この手紙を通じて一つの大きな美しい輪となり、会場全体を最高の感動で包み込みました。

コーディネート
おふたりが目指されたのは、萬屋本店が本来持つ美しさを最大限に活かした、クラシカルな世界観。
衣装は全体の色味を落ち着いたトーンで統一し、真依様が一目惚れされた総絞りのお着物が美しく映えるよう、会場装花は白とグリーンを基調にシンプルにまとめられました。シノワズリの花器が上品なアクセントとなり、歴史ある萬屋本店の趣と、おふたりらしい洗練された感性が調和した、唯一無二のコーディネートが完成しました。
その一つひとつの装いには、おふたりにとって大切な想いも込められていました。お支度の際には、天国のお祖父様の記念品であるタオルを着物の中に身につけられた真依様。「ぜひそうしましょう」と寄り添った着付けスタッフの想いにも支えられ、お祖父様がすぐそばで見守ってくださっているような温もりを感じながら、その特別な一日を迎えられました。
空間の美しさだけではなく、大切な人への想いまで丁寧に重ねられた、おふたりらしいコーディネート。そのすべてが、人生の節目にふさわしい、かけがえのない一日を優しく彩っていました。



