Scent of Grace
森田様
2024年6月 / 46名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
背景
■テーマ
Scent:香り 嗅覚 直感 Grace:優雅 慈悲 歓び 恵み
論理を超えた「これがいい」と思う感覚や直感。ふたりの想いがたくさん詰まった、会場を彩るアイテムやおもてなし。感謝の気持ち、大切な人の笑顔や涙、そのすべてが調和している時間と空間。ふたりとゲストの皆様の記憶にのこりつづける美しい一日になりますように。そんな想いを込めたテーマ。
■結婚式の背景
「ドレスを着てみたい」という憧れや、ご家族に喜んでもらいたいというお気持ち、ご友人の結婚式に参列され「こんなに大切に育ててもらった」と感じられる時間として感動され、ご自身も結婚式は挙げたいなと思われていた新婦様。一方で、感謝を伝えたい気持ちはあるけれど、結婚式を挙げること自体には消極的だった新郎様。
節目として結婚式を挙げたいという想い、ゲストの皆さんを大切にお迎えして楽しんでもらいたいという想い。
萬屋本店にご見学に来てくださったとき、建物の雰囲気やゲストとの距離の近さ、装花や衣装などのすべてのアイテムの「調和」を大切にしていることを感じてくださり、おふたりの想いがここなら叶うと、萬屋本店で式を挙げる決断をされました。
挨拶の儀
親御様に喜んでもらいたい、安心してもらいたいという想いがあったおふたり。そう思っていても、日常の中では面と向かって感謝を伝える機会は中々取れないもの。今日という特別な日に、挙式を迎える前に親御様とのお時間をお取りしました。
いざお母様を目の前にすると恥ずかしくて照れてしまう新郎様。お母様から「幸せになってください」のお言葉。それに対し、「頑張ります」と短いながら想いのこもった挨拶の儀。
「色々心配かけたけど、今まで育ててくれてありがとうございました。」親御様を前に想いがこみ上げ、涙が止まらなくなってしまう新婦様。「いい方と巡り合えてよかったね。幸せになってね。」と微笑むお父様。
「いっぱい泣いたらいいんじゃない。そういう日だから。綺麗だよ、綺麗になったね。」と優しいお言葉をかけられるお母様でした。
祝言
「結婚を神様に誓うよりも、大切な人の前で誓いたい」そんな思いで選ばれた、日本の結婚式の原点である「祝言」。結びに皆様へ感謝の気持ちを伝える三礼の儀は、おふたりの心にもしっかりと刻まれたお時間になりました。
数年前に天国へ旅立たれた新郎のお父様。「最後まで家族のために仕事一筋だった父。尊敬しています。」とお父様へのメッセージを、お母様もうんうんと頷きながら聞いてくださっていました。挨拶の儀では照れてしまったけれど、お母様にも「実家を出て母のありがたさを改めて実感しました。」と素直な想いを伝えました。
新婦様からも「2人のようにいつまでも仲のいい、穏やかな夫婦に私たちもなりたいと思います。この家に生まれてきたことが私の一番の幸せです。」と親御様へ心からの感謝を伝えました。
披露宴前半・ゲスト紹介
披露宴は色打掛にお色直しをして、萬屋本店ならではの俥夫の先導のもと入場。鏡開きで乾杯し、明るく華やかなお祝いムードで祝宴がスタート。披露宴冒頭には、おふたりがマイクを持ってお互いのゲストを紹介し合いました。
「こちらは小学校から仲良しの友人です。今日は来てくれてありがとう。」
「辛い時支え合った大学時代の友人です。この皆がいたから、今の私があります。」
お互いのゲストを知ってもらいたい。大切に想っていることを伝えて、喜んでもらいたい。そんな思いで紹介のお時間をお取りしました。
披露宴後半:歓談をメインに
タキシード×ドレス姿で再入場すると、会場からは歓声が。
披露宴後半は、おふたりがゲストの皆様のテーブルを回りながら、ゆっくりとお時間を過ごされました。余興や演出は一切なく、大切なゲストとの会話を心から楽しみ、皆様からの祝福に包まれるお時間となりました。
結びのご挨拶
皆様から沢山の祝福をいただき、「自分たちは幸せ者だ」と感じたおふたり。
新婦様は辛かったとき駆けつけて支えてくれた親御様に、お手紙で感謝の気持ちを伝えました。
新郎様は結びの謝辞で言葉に詰まりながらも、お父様への想いも語ってくださいました。「今日は出席が叶わなかった亡き父も、皆さんと楽しい時間を過ごしたかったと思います。父は、私たち家族のことをとても大切にしてくれました。私は父のそういうところがとても好きで尊敬しています。私もそんな父のように、優しく誠実に、彼女を大切にして、これからふたりで穏やかな家庭を築いていきたいと思います。」
会場全体が笑顔と涙、幸せな気持ちに満ちた結びのお時間となりました。
コーディネート
■白無垢
鶴、熨斗目、四季の花が描かれている華やかな白無垢。大きく羽ばたく鶴には一生ほどけないと言われている固く結ばれた相良刺繍が施されており、両家の縁を結び家族の絆を深めるという意味を込めています。
■色打掛:金華山
金華山織物と呼ばれる、金糸・銀糸で模様を織り出した紋ビロードの色打掛。豪奢で華やかな外観と、ビロード独特の手触りの良さを併せ持つ最高級品です。実は、お衣装を試着される前から、新婦様が最初から気に入ってくださっていたお着物。新婦親御様もお衣装合わせに来てくださり、満場一致で決定しました。
■ウェディングドレス×タキシード
新婦様のお気に入りのドレスショップからお持ち込みされた、新婦様の魅力が最大限引き立つようデザインをそぎ落としたドレス。新郎様はクラシックな気品漂うブラックタキシードを合わせました。
フラワーコーディネート
装花が好きで、とても大切に考えられていたおふたり。萬屋本店では前例がないデザインを一から考え、何度もお打合せを重ねイメージをカタチにしていきました。
まるで森を切り取ったようなイメージで、そこに自然と植物が生えているかのように、苔や石、流木などの素材を使用しました。おふたりがお掛けになるメインソファも梁からせり出すように立体的に飾り、シンプルながら唯一無二の迫力のあるデザインに。グリーン主体の会場の中お二人の晴れ姿が一段と映え、洗練された空間に仕上がりました。