色彩~シキイロドリ~
萱沼様
2022年5月 / 65名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
結婚式の背景
大学時代からのお付き合いで、26歳という年齢もあり、周りの友人よりも結婚が早いことや社会人として一人前にはなれていないのかもしれないという気持ちもありました。
そんな中でも、お互いを大切に想い、今、結婚式を挙げることを決められたお二人。
今までの人生を振り返り、また未来を考えた時、結婚式にお招きしたい方々をリストアップすると、総勢110名様の大切な方々がいました。
そんな皆様を誰一人欠けることなくお招きしたいというところから、2部制にて結婚式を挙げることにされました。
ふたりの人生を伺った時、右も左も分からずモノクロだった人生に光を差し、導いてくださった方がいたこと。
そしてそんな二人の人生を彩り、より豊かにより華やかなものにしてくださった方がいたこと。
そんな方々と共に生きることの醍醐味や、喜びを分かちあいたい。
そんな願いから生まれた一日。
前撮り撮影
3月あたたかい春の陽を浴びて過ごした前撮り撮影。
夫婦ふたりの写真や思い出は作ろうと思わないとなかなか手元に残らない。
そんな想いから、夫婦としての時間を過ごすために行った前撮り撮影。
ご両家の親御様もかけつけてくださり、お二人の姿を見た瞬間の笑顔はとても印象的でした。
何年経っても、このお写真を見返して、夫婦として一緒に感じたその時の気持ちや感情を、共に思い返すことができるような思い出の時間となりました。
あいさつの儀
幼少期の頃、家族間でのコミュニケーションがうまくとれず、家族がバラバラであると感じていたこともあったという志帆さん。
社会人になり、家族と向き合う時間がとれるようになった時、誰かと比べるのではなく、自分らしく家族と関わればいいんだと思えたと、打ち合わせの中で教えてくださいました。
花嫁姿で親御様の前に対面した時、志帆さんから出てきたのは
「お父さん、お母さんのことが大好きだよ」という想い。
その言葉に涙をこらえることができなかったお父様。
今まで伝えられなかったたくさんの想いが短い言葉とその表情から伝わり、「これからも大切な家族だよ」という決意に包まれた時間となりました。
祝言
両親から「こうしなさい」と言われても、自分のやりたいことを優先して期待に応えられなかったという新郎の広稀さん。
両親が自分のやりたいことを応援してくれたおかげで、幸せだと思える今の自分があると、はっきり打ち合わせの中で伝えてくださいました。
そんな新郎様の入場時には、大切に育ててくれたご両親からお二人に向けた想いをお手紙にて伝えてもらうお時間に。
ご両親からの愛情を胸に抱えて、一人の男として新たな未来への一歩を踏み出すきっかけになりました。
そして、新婦入場の際には、大切な娘を送り出すお父様の目に浮かぶ涙には、寂しさ以上に「娘をよろしく頼みます」という娘を愛する想いと父親としての願いが込められ固い握手が結ばれました。
家族だからこそ言えないことがあって、家族だからこそ、言い過ぎてしまうことがあった。
言葉で伝えきれない想いが、固い握手となって伝わった時間。
披露宴【1部】
1部目の披露宴で大切にしたことは「感謝を伝えること」、そして今の自分に携わってくれた皆様をお互いの大切な方に紹介し、成長した姿をご覧いただき、「安心していただくこと」。
職場のご上司や大切なご親族の皆様、二人の人生を大切に導いてくださった方々をお招きしました。
親御様に対して、たくさんの愛情を感じられてきたからこそ、その想いを感謝に変えて、「こんなにも素敵な人たちと出会うことができて共に人生を歩んでいること、大切な人と結婚することができました」という想いを、これからの人生を力強く歩んでいく姿を、ご覧いただいく時間となりました。
お世話になってきた時代や年代は違っても、いつもいつも自分の成長や人生の幸せを本気で願い、関わってきてくださった方々。
ゲスト紹介の時間を通じて、改めて新郎新婦様のことやゲストの事を知り、再入場の際には、大きな声で「おめでとう」という声に包まれているお二人の姿がすごく印象的でした。
結婚報告会
二人の原点を作ってくださった皆様から、たくさんの「彩り」を集めて迎える結婚報告会。
そこには「嬉しさ・寂しさ・愛おしさ」など、ゲストの皆様の感情が鮮やかに集まっているたくさんの彩りが集い、そのおかげで晴れやかなお二人の姿がありました。
大切な皆様方から、「こんな夫婦になってね」「ふたりで幸せになってね」といったお二人の人生の幸せを願うメッセージをお伝えいただいた承認の儀。
「お互いを尊重する心を大切にしてほしい」、「二人らしく笑顔いっぱいでいてほしい」など、お二人のことを想い宛てられた言葉を受けて、笑顔溢れるとても温かい雰囲気に包まれた時間となりました。
披露宴【2部】
2部目の披露宴は大学時代の大切なご友人の皆様、職場の先輩や今一緒に働いている方々を中心にお招きしました。
苦楽を共にし、同じように成長してきた皆様との時間。
歓談の時間が最高の演出であり、最大のおもてなしになるよう、食事やお飲み物にこだわり、和やかに、ゆるやかに。
ゲストの方からのインタビューの時間は、お互いがどんな風に頑張ってきたのか、どんな毎日を過ごしてきたのかを皆様の言葉から知る機会を経て、「二人に出会えてよかった」と全員が感じることができました。
大きな歓声や笑顔に彩られたあたたかい時間になりました。
会場コーディネート
1部披露宴では、純粋にまっすぐに真っ白な状態で、大切な皆様方のおかげで成長してきたことを表現。
日本の色は元々4色から始まったと言われており、「白・黒・赤・青」の4色を基調にしました。
会場装花では、芍薬の「白」と葉物たちの「青」、着物の「黒」と「赤」
美しく咲き誇る芍薬はたくさんの花びらが集まって精一杯咲いていることから、人と人との繋がりを深く感じるお二人の人生を象徴しています。
2部披露宴では、多くのご友人様やたくさんの方々に支えられて、今の自分たちがあることから、1部からは一転して人生が強く彩られたイメージを表現しました。
お二人の記念日のお花や感謝の想いを表現される花言葉のお花も多くあしらいました。
ファーストミート
新婦様の衣装は、新郎様にはご結婚式当日まで全て内緒にしてきました。
新郎様には、自分の結婚式では奥さんに白無垢を着て欲しいという希望がありました。
そんな新郎様の想いを知り、白無垢をお召しになり新郎様の前に現れた新婦様。
初めて新婦様の白無垢姿を見た時、自分の夢が叶ったこと、想像を超える新婦様の美しさ、そして鮮やかな白無垢姿に感動のあまり涙が溢れていました。
笑顔と涙に包まれたあたたかい時間はふたりだけでの大切な時間となりました。