金谷様金谷様

燈-あかり-

金谷様

2020年10月 / 63名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴

結婚式の背景

打合せがスタートした2020年5月は、新型コロナウイルスの感染が広がり出した時期。予定通り10月に結婚式を開催するか、延期か常に悩む中「結婚式を延期することで、その後のおふたりのライフプランに影響がでること」「高齢の祖父母に元気なうちに結婚式を見せてあげたい」「延期をした時期に安全に結婚式を挙げられるかはわからない」という想いから、延期ではなく出来る限りの対策を講じて開催することを決意。
その決意の背景には、これからふたりで過ごす人生、様々な困難にあったとしても、逃げずに問題から目を逸らさず立ち向かいたい。「自分たちの人生を自分たちの意志で歩んでいく」という強い決意がありました。多くのゲストが「出席する」と意思表示をしてくれたからこそ「皆様の安全を確保し、信頼に応えたい」と強い決意を持ち、入念な準備をして進められました。
「結婚式をなんとなく挙げ、参列していただくのではなく、お招きしている一人一人が自分たちにとって大切な存在であることを感じていただける結婚式にしたい」と考えていたおふたり。
テーマである「燈~あかり~」には、「一人一人に対しての感謝や想いを届け、皆様の心の中に何か温かい気持ちがぽっと灯るような、そんな一日にしたい」という想いを込めました。
結婚式当日、皆様の笑顔を通して「この決断に間違いはなかった」と実感し、より絆が深まった一日。

あいさつの儀

子供の頃アトピーがあり山奥まで水を汲みに行ってくれたりと、愛情深く育ててもらったことに心から感謝をしていた綾香さん。幸せで一番綺麗な花嫁衣裳姿を、大好きなご両親に一番に見せることで恩返しがしたいと迎えた「あいさつの儀」。親御様も立派に成長した姿に安心され、「これからもパパとママの子であることも変わらず甘えさえてください」と伝えられた素直な言葉が、親子の結びつきをより強くした時間に。

金谷様

祝言

コロナ禍での結婚式開催について、「ふたりで考えたことなら」と意見を尊重してくれた両家のご両親。「家族同士の絆を深める式」を考えていたふたりにとって、結婚式の原点でもある「祝言」は最も望む挙式スタイルでした。両親、兄妹とともに一斉にお酒を飲み干した「家族固めの盃」には、両家が一つの家族となる想いを込めて。厳かな中にも、家族の愛情を感じるあたたかな式となりました。

金谷様

ゲスト紹介

今日という節目を皆様と迎え、一人一人が大切な存在であることを伝えたいと大事にしたゲスト紹介。参列が出来なかった新郎側の北海道の親戚皆様も当時は前例のなかったZoomを使いご紹介し、離れていても大切な存在であることを伝えられました。ご紹介をすると、皆様が本当に嬉しそうに反応を返され、二人の幸せを願い応援してくれる人がたくさんいること、そして、一人一人に気持ちが届いたことを感じられる時間になりました。

金谷様

心から幸せだと感じること

打合せ時「中座はどなたとされたいですか?」の質問に、言葉を詰まらせ涙を流されたおふたり。「妹のことが大好きなんだけど、ある出来事がきっかけで関係がこじれてしまい後悔している。」と話してくださった綾香さん。基さんは、初孫でとても可愛がってもらった大好きなおじいちゃんに「彼女を連れておいで」とずっと言われていたけれど、恥ずかしくて連れて行けずにいるうちにおじいちゃんが亡くなられたことをお話しくださいました。
おふたりの大切な方への後悔の想いを知り、その想いを完了できる時間を設けたいとご提案した中座のエスコート。あえて言葉にしなくとも、姉妹だからこそ気持ちが伝わった瞬間。綾香さんに心からの笑顔が溢れました。
基さんの想いも皆様にご紹介、おじいさまの写真を持っての中座に。今まで抱えてきた想いを完了し、「あなたを大切に想っている」と伝えられた時間は、おふたりの人生を強く支えてくれる節目に。

金谷様

コーディネート

綾香さんのお名前の由来、親御様が込められた想いを打合せで伺いました。それは「綾織物のように、山も谷も経験し、素敵な模様を織りなす人生でありますように」という想い。
お名前の由来からご提案した「綾織」の白無垢は、綾織物の地に柄を刺繍のように折りだす最高級の織物とされている“唐織”が施された一着。親御様への想いと新たな人生のスタートを表現したコーディネートに。
友禅染のアンティークの引振袖は、足元にある青海波の文様が波を意味する文様。波は永遠に途切れることのないもの。「皆様のもとに幸せが永遠に続くように」と想いを込めて。
シルエットの美しさに「このドレスを着たい!」と憧れていたロングスリーブのドレス。伝統的なクラシカルなレースのハイネックに、チュールとフィンガーウェーブのヘアスタイル。基さんもブラックタキシードを合わせ、クラシカルなスタイルに。
会場装飾はテーマである燈をイメージ。赤をメインにシックな色をアクセント装飾し実物を入れて秋らしく暖色系でまとめアンティークな雰囲気に。

金谷様

撮影

「一番綺麗な姿を一番大切な人に見てもらえる幸せ」を実感できた日。その瞬間でしか撮れない想いを写真に残す。
おじい様の一声で家族全員笑った大切な記念写真。
一つ一つがこれからもずっと大切な宝物に。

金谷様

おふたりからのご感想

おふたりからのご感想

感動したことスタッフさんの数が大きな式場のように多くないからこそ、いろんな顔見知りのスタッフの方が増え 打ち合わせの合間にお声がけいただいたり、ちょっとした世間話をさせていただくことがよくありました。 ほんの些細な世間話の内容も、担当してくださっているプランナーさんと共有してくださり、「この前こんなお話しされてたと伺ったので・・」と装花のプレゼンの際に役立ててくれたのが アットホームで細かなところまで気配りしてくださる萬屋さんらしくて感動したのを覚えています。

印象に残っているシーン挨拶の儀をどうしても写真に残したく、「この画角での写真がどうしても欲しい・・!」とカメラマンさんに事前の打ち合わせでお願いしていたのですが「お部屋のサイズ的に難しいかも・・」とお返事をいただいていました。 しかし、当日挨拶の儀の際に横でカメラマンさんが何とか私が希望していた絵を撮ろうと、あの手この手でチャレンジしてくださっていたのが印象的でした。 実際にとても素敵な写真に仕上がり、「このカメラマンさんにお願いしてよかったな」と思いました。

萬屋本店へのメッセージ一生に一度の思い出、コロナ禍でもあり「どうなるんだろう・・」と不安なこともたくさんありましたが、皆様の温かなサポートのおかげで無事に終えることができて感謝の気持ちでいっぱいです。 特に私たちが結婚式をした10月ごろは今ほど「リモート結婚式」などが定着していなかったのにもかかわらず、私たちが「zoomで遠方の人を招きたい」と相談したところ一生懸命実現可能な方法を探ってくださり、 不安な気持ちが少しずつ払拭されていったのを覚えています。 先日、結婚記念日にレストランへお伺いさせていただいたのですが久しぶりにスタッフの方とお会いでき、 式が終わっても素敵な時間を過ごさせていただきました。これからも末長く、お付き合いできたらと思って います。

メイキングスタッフ

司会 株式会社FEM 長谷川文愛

フォトグラファー

ラヴィファクトリー横浜店 勅使河原久美子

挙式当日、この日を迎えるまでのたくさんの準備があったからこそ、ご新婦様の凛とされた白無垢姿がとても美しく、近寄りがたいほどの美しいオーラを感じました。ご披露宴はとても楽しいご友人様たちが、おふたりの入場前から会場の雰囲気をあたたくし、皆様全員が笑顔で楽しく過ごされておりました。そして、おふたりの想いがゲストの皆様に届いたシーンのひとつがご中座。大切なご親族様への想い、それを叶えたかった想いが届き、会場にいらっしゃるゲストの皆様、そしてスタッフも熱い目で見守っていました。目の先にみえるものだけでなく、そのむこうまで見える、見ているのが、綾香さんと基さんだと思いました。
披露宴の結びでの、ご家族写真はお祖父様の一声で両家の皆様が笑った、いい写真です。写真に残すことで、いつまでも大切な人は心のそばにいることを感じて頂けたら嬉しいと思います。

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