須藤様樋口様須藤様樋口様

幸せである姿

須藤様樋口様

2020年3月 / 75名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴

結婚式の背景

人生の中で唯一、自分の為に大切な人が集まってくれる結婚式だからこそ、何かと心配をかけてきた親御様や、今まで二人を支えてきてくれた大切な方々に安心してもらいたい。そんな想いを持っていたお二人。

お二人が幸せである姿をお見せすることが、一番の親孝行であり、皆様に安心してもらえることだと思い、『幸せである姿』というテーマをプレゼントしました。

結婚式当日に見たお互いの『幸せである姿』奇跡とも思える出来事が沢山起きた結婚式。人が人を想うこと、そのことによって起こる心の動き。ありのままの心を表現することが許された場。結婚式の持つ力を改めて教えてもらった一日。

準備期間

準備のなかで一番最初に行っていただいたのはお二人の人生を振り返ること。どんな人と出会い、どんな経験をしたのか?そのときどんなことを想い、今のお二人がいるのか?この時間を経て、自分の人生にとって本当に大切だと思える方をお招きしようと決めました。

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あいさつの儀

いそがしくお仕事をする中で、ずっと、親御様に心配をかけているのではないかという葛藤がありました。

それでも、お仕事を通して、たくさんの方に出会えて、幸せだと思っているからこそ、「自分の働いている場所に家族をお招きすること」は綾菜さんの夢でもありました。そんな気持ちを伝え、涙をしながらも温かく微笑むご両親を見たとき、親御様に認めてもらえたと思えた瞬間、夢が叶った瞬間でもありました。

新郎直弥さんは、今まで両親の近くに住んでいたからこそ、なかなか素直に気持ちを伝える機会がありませんでした。ずっと心に思っていたことは「自分が両親を支えたい」そんな気持ちでした。素直な気持ちをようやく伝えることができ、改めて、一人の大人として両親を支えていきたいという覚悟を持てたお時間になりました。

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祝言

祝言という挙式の形は、新婦綾菜さんが萬屋本店で初めて出会った挙式のスタイル。

自分自身、その祝言の意味合いに感動した経験があるからこそ、ご参列いただく皆様にも祝言という挙式を知っていただきたいという想いがありました。そして親御様に対しても「ここまで育ててもらったおかげで今の自分がある」という感謝の気持ちを皆様の前で伝え、親御様の功績を讃える時間をとりたいと仰っていました。

新婦入場時に読まれたお父様のお手紙で父の気持ちを知り、三婚の儀で両家の家族が一つの大きな家族となり、三礼の儀を通じて今まで伝えてこれなかった感謝の想いを伝える。

祝言という儀式を通じて、今までの想いを完了し、力強くこれからの人生を歩んでいくことができる。そこに居る誰もが、真っ直ぐに自分の気持ちと向き合った時間。

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披露宴

笑顔と温かいまなざしに見守られた、お二人がマイクを握ったゲスト紹介。妹さんやお父様と一緒に歩いた時間。

人生の様々な節目で支えてもらってきたかけがえのない大切な方たちに見守られた披露宴。親元を離れ、いつの間にか立派に成長し、沢山の方から愛されているお二人の姿を、親御様も嬉しそうに見守ってくださいました。

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届けたかった想い

新婦綾菜さんのお父様は、綾菜さんの学生時代の進路を反対してしまったことで やりたいことをやらせてあげられなかった、とずっと後悔をしていらっしゃったそうです。 そんなお父様に「何一つ我慢はしていないよ」「今までずっと本当に幸せだったよ」 とまっすぐに気持ちをつづったお手紙は、想いを完了できる時間になりました。

直弥さんは「綾菜さんのご家族にも自分の人柄を知って安心してもらいたい」という思いを持ち、結婚式当日を迎えられました。披露宴の結びの 新郎謝辞の後、ご自身も職人をされていた新婦お父様が、爪の先まで黒くなった、ゴツゴツとした直弥さんの手を取りました。

「この手は職人の手だ。僕も職人だったから、お嫁さんをもらうときにこんな手で幸せにできるのかと反対されたこともあった。でも、僕はいいよ。直弥くんなら娘を幸せにしてくれると思った。」

思いがけないお父様の言葉に、直弥さんも涙が溢れました。「直弥がこんな立派な手をしていることを初めて知った。」 直弥さんのお父様にとっても、成長した直弥さんの姿を感じられる時間になりました。

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コーディネート

春の花がいっせいに咲き誇る3月上旬。
枝先に大きな花をつけ、目一杯に自然を謳歌しているような花姿の木蓮。「自然への愛」という花言葉から、幸せを謳歌している自分自身を表現しました。「幸せが飛んでくる」という花言葉の胡蝶蘭と、合せて春の訪れを感じさせる雪柳を会場に使いました。雪柳には「愛嬌」「賢明」という花言葉があり、尊敬する職場の仲間たちをイメージしました。

ずっと憧れだった黒引振袖を着て行う祝言。披露宴で着た赤い色打掛は、代表の宮腰と共に買い付けにいった、思い入れのある着物に袖を通しました。春を感じる小物を合わせ、スタイリングしました。

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撮影

お二人が残したかったのは、自分達が見ることのできない瞬間やゲストの表情。お越しいただく皆様にフォーカスし、皆様の表情、心が震えた瞬間、感情が動いた瞬間を大切に残したいという思いから、カメラマンは2名体制にしました。

出来上がった写真を見たお二人から、こんな言葉をいただきました。「自分がどんな風に見守っていただいてきたのか。 どんな風に愛していただいてきたのか。当日の写真や映像を通じて、改めて知ることができました。」写真を通して、幸せな時間や皆様の愛情を何年経っても感じていただけたらと思います。

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おふたりからのご感想

おふたりからのご感想

感動したこと...テーマをプレゼントしてもらったこと。
そのテーマに添って彼が結婚式を大切に考えてくれていたこと。自分にとって、結婚式は人生をかけて大切にしてきたことなので、そこに気持ちを込めて進めてくれたことに何より感動しました。そして、どんなタイミングも自分の両親が嬉しそうであったこと。本気で頑張ってきたことを理解してくれて、応援してくれた両親がどんな時も嬉しそうで、幸せそうで、とても感動しました。

印象に残っているシーン...最後の挨拶で父が彼の手をとって、自分の想いを語ったこと。
父の想いを改めて知る機会になりました。彼の仕事柄、職人さんも多くご列席いただいていたので、その言葉に 同じように感動してくださった方が多かったことを覚えています。また、個人的には、前日に会場に入った瞬間の会場装花に圧倒されました。同業者の方も多く、パートナーの皆様には緊張感もすごかったとは思うのですが、その花の香りと、雰囲気に自分の想いが形になる瞬間を目の当たりにして、本当に嬉しかったです。

メイキングスタッフ

司会 株式会社FEM 長谷川文愛

フォトグラファー

ラヴィファクトリー 勅使河原 久美子

祝言では、お二人やご両親の心の動きに特に目線を向けていました。樋口さんのお父様がリハーサルから何度も涙を流されおり、その姿を見てどう感じとっていたのか、その時の表情を届けたいと思いました。ご披露宴では、お二人がお仕事を通じて関わってこられた方々との時間、そして築いてこられた人と人との繋がり、仕事への誇り、輝きを表現したいと思いました。

皆様がお二人へ向ける素敵な表情を残すことで、今まで歩んできた人生を自分自身が承認し、これからの人生に向けての財産になるような写真を残せたらという思いでいました。そして、ご披露宴の結びに、樋口さんのお父様が、職人である須藤さんの爪の中まで黒くなったゴツゴツとした手を両手で握り、ゲストの皆様に披露しながら思いを語られたシーンは、無我夢中でシャッターを押したことを覚えています。

綺麗な写真、おしゃれな写真、それも素敵な写真ですが、「今、ここにしかない瞬間」こそ残すべき写真であり、それが結婚式の写真なのだと改めて気付かされた瞬間でもありました。これからもご両家が幸せな人生を過ごされていくことを心より願っております。

その後の歩み

その後の歩み

家族の成長と共に。

二人の出会いの場から、家族で帰れる場所へ。

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