有光様有光様

【小満】
美しく満ち始める一日

有光様

2017年5月 / 68名様
御霊神社挙式(神前式)
和装洋装披露宴

結婚式の背景

おふたりが結婚式を挙げた日は、二十四節季の「小満」という節目にあたります。「小満」は全ての植物、生物が美しく満ち始め、全てのものがここから次第に成長して、天地に満ち始める頃のこと。結婚式の日をこれから生命が満ち始める始まりの日と考え、「小満」を結婚式のテーマとしました。

おふたりもご参列くださる皆様も自然体であること、華やかさや笑いを大切にしながらも、節目をしみじみと感じられるような時間にしたいとおっしゃっていたおふたり。
結婚式の後の人生も、家族の節目を大切に過ごせるような人生となるように。その、始まりの一日。

挨拶の儀

愛知県出身の裕子さんにとって、離れて暮らす親御様と過ごす挨拶の儀は、とても貴重で大切な時間となりました。ご家族に想いを伝える前の緊張した表情も、親御様を見て、ほっとしたような温かい表情もまるで子供の頃に戻ったかのように大切に言葉を綴る姿が印象的でした。

紀彦さんのお母様は、お仕度をする前に御霊神社へ先参りをし、御朱印をいただいてきてくださいました。ここから始まるふたりの物語を大切に紡いでほしい。そんなお母様の言葉に涙が止まらない時間となりました。

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花嫁道中

御霊神社への道のりは、ご両家ご家族で歩む「花嫁道中」をご提案。ご両家のご家族が寄り添い和やかに歩む様子は、まるで古き良き時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に。町中の人から祝福されながら、一歩一歩大切に歩みを進めるとても印象的な時間になりました。

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御霊神社での結婚式

ふたりにとって大切な場所、始まりの場所を披露宴会場だけでなく、いくつか持ちたい、との思いから挙式場所に選んだ御霊神社。

鳥居の向こうには江ノ電の車両が走り、地域の方々がお参りに訪れ、小鳥のさえずりが聞こえる鎌倉の街を見守り続けてきた温かさを感じる神社で夫婦としての契りを交わす。厳かな空気は、これから夫婦として歩んでいく道のりへの覚悟を強く固めます。家族全員で行う家族固めの盃は、遠く離れてくらす親御様やご家族様同士をつなげる感動的な時間でした。

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披露宴

笑顔で、自然体で過ごしたいと考え、迎えた披露宴。自分たちのために集まってくださった大切な方々をきちんと紹介したいからと、披露宴の前半と後半に時間を設けておふたりからのゲスト紹介を行いました。

中座はそれぞれの親御様と。お父様が本当に嬉しそうで、お母様が恥ずかしそうで、たくさんの笑顔に囲まれた本当に幸せな時間となりました

ご披露宴の後、お手伝いさせていただいた全てのスタッフからのご挨拶をさせていただいた時間は、結婚式が無事に結んだ達成感を感じるとともに、寂しさを感じるそんな温かい時間でした。

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コーディネート

お母様もお気に入りのドレスや、モダンでさわやかな色味の色打掛。細かく刺繍が施された白無垢。その全ては、この季節を感じる装花、淡い水色の紫陽花との調和を考えて。ショートヘアの質感にこだわり、白無垢・色打掛・ドレスの全てで印象が変わるようにヘアメイクを行いました。

どんなシーンにもご家族やご友人の愛情を感じ、これから芽吹く季節に想いを馳せる。そんな空間を演出したいと全体の色味を抑え、調和を考えたコーディネートです。

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おふたりからのご感想

おふたりからのご感想

感動したこと「祝い事にござります」俥夫の拍子木の先導のもと、御霊神社に向かう花嫁道中。五月晴れの鎌倉を両家の家族、参列していただく大切な方々と歩んだひと時は忘れがたいものです。皆それぞれいそがしい人が私達の為に集い、祝福し、ひと時ともに歩いてくださる幸せな時間。沿道に居合わせた観光の方も、ご近所にお住まいの方も祝福の言葉や拍手をくださいました。事前に花嫁道中のために萬屋のスタッフが近隣の方にご挨拶してくださっていたのです。幸せな時間はスタッフの方々の細やかな心遣いの上に成り立っていました。

印象に残っているシーン人前で親への手紙を読むのはしっくりこなかった私にとって「あいさつの儀」は印象的なシーンでした。良い時も悪い時も、一緒に泣き、喜んでくれた両親。畳一枚隔てた距離に座る父と母を前に絞り出した感謝と決意の言葉に、自然に涙が溢れていました。賑やかなハレの場に出る前の、静かで大切な、秘密の時間となりました。

萬屋本店へのメッセージ実は萬屋さんの決め手は「お手洗い」でした。美は細部に宿る。ここならば大切なゲストを安心して迎える事ができると思いました。見えないところにある思いやりや心遣いの数々。全てのゲストを見送った後、暖簾をくぐると、そこには挙式に関わるスタッフの笑顔がありました。そこで私達は萬屋のスタッフ一人ひとりが、私達を見守ってくれていた事に胸をうたれました。

メイキングスタッフ

司会 株式会社FEM 長谷川文愛

フローリスト

花弘 庄司 千絵

「その季節だと、どんな花が飾れますか?」
初めてご来館された時から、熱心に装花の質問をくださった裕子さん。華道をされていて、会話の中でも自然を愛するお気持ちが溢れてくる、そんな裕子さんからのリクエストは「ドウダンツツジ・緑・芍薬・季節感ある装花」。そして、新郎紀彦さんのご希望の花「水色の紫陽花」。お話をお伺いすると、「水色の紫陽花」は亡くなられたお父様やご家族とよく行かれた公園に咲いていた想い出の花であるとのこと。それならば量産された切花ではなく、風情があって水彩で描いたような透明感ある紫陽花をご用意したいと思い、理想に近い紫陽花の鉢物を仕入れ、コーディネートさせていただきました。

私の中でおふたりの存在はとてもとても濃く、深い。そしてとても爽やか。当日の風を共に感じ、同じ想いを胸にお花でのお手伝いをさせていただいたことに言い尽くせない喜びと感謝でいっぱいです。そして年月を感じさせない光景は、これからもずっと色褪せずに、心の中に残ると確信しています。

ポジションポジション 名前名前名前

担当コンシェルジュ

萬屋本店 樋口 綾菜

「いそがしい中でも集まってくださった大切な方々にとって、仰々しい感動シーンを演出するような結婚式ではなく、食事や空間を楽しみながら、日常の中の非日常を感じてほしい」おふたりは結婚式に対してそんなご希望をお持ちでした。おふたりから大切なゲストお一人お一人をご紹介し、ゲストの皆様からもおふたりに対してのお祝いの言葉をいただくシーンを作りました。紹介された方々が、日頃どんな気持ちでおふたりと関わっているのか。それをおふたりにも、親御様にも知っていただく時間を設けることで、人が人を想う気持ち主役とした時間になれば、という思いからご提案したゲスト紹介。当日、ご挨拶してくださる全ての皆様が、おふたりに向けた幸せなメッセージや、笑顔をくださり、和やかで、微笑ましい時間になりました。

そして、そのメッセージを聞いているおふたり以上に、親御様が本当に嬉しそうにされていたことを覚えています。遠く離れた鎌倉で過ごす裕子さんが、どんな暮らしをしているのか、どんな人達に支えられているのか、それが知れて、心から嬉しそうなお父様の表情がとても印象的でした。

ふたりにとっての始まりの日が、美しく満ち始める「小満」というテーマのように、大切な方々からの愛情や、嬉しい言葉で美しく満ち、幸せで溢れた結婚式。結婚式後も萬屋本店に会いに来てくださったり、お子様がお生れになられたことをご連絡いただいたり。この感動レポートの作成にあたりまたお打合せをさせていただけたお時間は、結婚式後も仲睦まじく過ごされるおふたりの様子を伺える、とても幸せな時間になりました。結婚式後も続く温かいご縁いただき、とても幸せに思います。
またお会いできる日を楽しみにしております。

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