誰かの幸せが自分の幸せに
小櫃様
2019年4月 / 68名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
結婚式の背景
留学先のカナダで出会い、お付合いを始めた2015年から、「2019年4月28日に結婚式をしよう」と約束し、未来をしっかりと見据えて歩まれてきました。そして2017年9月、優女さんのお母様の紹介で萬屋本店を知り見学へ。当時プロポーズもされていなかった翔真さんでしたが、優女さんの「この場所で結婚式を挙げたい!」という希望を叶えたいと強く思われ、約束の日である2019年4月28日に結婚式を挙げる決断をしてくださりました。よくある新郎新婦が主役の結婚式には価値が見いだせなかったお二人。その背景には留学を含め、自分のやりたいことを応援してくれた親、兄弟、友人たちに成長した姿を見て安心してもらいたい。大切なゲスト一人一人に感謝を示したい。そんな思いをお持ちでした。
ゲストにおもてなしを届ける側に立った結婚式を挙げたいというお気持ちが、萬屋本店の大切にしている思いと重なったことでお選びいただきました。お二人がお互いを思いやる気持ち。親御様がお二人を思う気持ち。大切な人たちと過ごす結婚式が、過去の楽しかった思い出を辿る時間となり、それぞれの幸せをそれぞれに幸せだと感じられる一日。
前撮り撮影
結婚式ではゲストへのおもてなしを重視していたお二人。前撮り撮影では自分たちらしい元気いっぱいの写真を残したいと考えていらっしゃいました。ガーランドや特大の指輪を用意して、結婚式のご準備を心から楽しみたい。当日だけではなく、そこに向かう過程でたくさんご相談をされながら過ごす時間こそがお二人にとって大切な時間になればと思いました。実はこの前撮り撮影のお写真を、優女さんの親御様がご結婚式のウェルカムボードにと、後日、親御様が御贔屓にされている作家さんに絵にしてもらい、プレゼントされたというエピソードもございました。
そしてもう一つ前撮り撮影で叶えたかったとがありました。それは優女さんのお母様が結婚式の時に実際にお召しになられたウェディングドレスを着て、成長した姿をお母様に見せてあげたいという思い。撮影中は、気が散ってしまうと申し訳ないからと、ずっと離れたところから撮影を見守っていたお母様。撮影終了後のサプライズのドレス姿のご披露は、驚きと感動で涙を浮かべるお母様が印象的でした。
挨拶の儀
女手一つでここまで育ててくれた感謝は、簡単に言葉にはできないと仰られていた翔真さん。日ごろから友人の様に仲の良いお母様に対してずっと伝えたかったことは、自分の母がお母さんで良かったということ。
いつも賑やかで笑いの絶えない優女さんの自慢の家族。お父様とお母様を見ていて「いい夫婦になることが大事なのではなく、自然体でいられることが夫婦、家族」ということを学んだそうです。二人のような家庭を築いていきます。
それぞれの思いをきちんと言葉にすることで、一つの節目を感じていただく時間となりました。
祝言
祝言では、紋付袴に白無垢姿。日本の伝統的な婚礼衣装を身に纏い、これから夫婦として自立していく覚悟を表現しました。新婦入場では、新婦お父様からのお手紙を披露。娘の成長をずっと近くで見守ってきた、大きな愛情と温かな気持ち。ただただ幸せになってほしいという願いが込められていました。その思いを胸に臨んだ祝言。一つの動作、一つの言葉が夫婦になっていくため大切な儀式。
今まで伝えることのできなかった心からの感謝を示すことで、これまで歩んできたそれぞれの人生を完了し、この先夫婦で共に歩んでいくことを誓い合いました。
披露宴 前半
「お招きしたゲストは、自分たちの人生にとって本当に大切な方々です。そんな大切な人たちに感謝とおもてなしを届けたくて、たくさんお話がしやすいアットホームな雰囲気の萬屋本店にお招きさせていただきました。」
お二人にとってお招きした皆様がどんな存在で、今日一日をどんな風に過ごしていただきたいのか。お二人の思いを入場前のオープニングムービーを通してお伝えし、一体感溢れる温かな雰囲気の中披露宴がスタート。
大切なゲストお一人お一人を新郎新婦が紹介していくゲスト紹介では、どなたがどんな時に、どんな言葉をかけてくれたのか。その言葉にどれだけ力づけられてきたのか。そんな感謝の思いを込めて、思い出とともにご紹介され、沢山の笑顔と涙があふれる時間となりました。
披露宴 後半
大好きなお父様と一緒の再入場シーンでは、翔真さんが俥夫に扮して先導役として登場。この先導シーンでは、プロポーズの思いを込めた口上をサプライズでプレゼントされました。お打合せの中で、余興や演出をおこなった方がいいかと悩まれたこともありましたが、ゲストをおもてなしするというコンセプトに何度も立ち返りながら考えたこのシーン。
お二人の大切なゲストの皆様が、目を潤ませながら「おめでとう」という言葉をかけていただける時間となり、人が人を想う、幸せを願う気持ちが溢れた、温かい時間となりました。そして、自由にゲストの皆様との会話を楽しみたいと、優女さんが選ばれたのは動きやすいミモレ丈のドレス。新郎新婦自らゲストテーブルを訪ね歩き、歓談の時間は大いに盛り上がりました。
サプライズに込めた想い
1年半前に、萬屋本店での結婚式を翔真さんが決めてくれた日。それは優女さんにとってプロポーズをされた日でもありました。優女さんの幸せを何よりも大切に考えてくれる翔真さんに対して、「自分の想いもしっかりと伝えたい」と考えていた優女さん。その想いを手紙につづったサプライズプロポーズ。
本当は、感動して翔真さんが涙してくれることをイメージしていましたが、優女さんをハグする翔真さんは満面の笑顔。何ともお二人らしい時間となりました。
コーディネート
春の桜や秋の紅葉などの四季の美しさと共に、御所車や鶴、オシドリといった幸せを象徴する柄行が施された総絵羽の色打掛。何度も衣装合わせを行う中で、お父様から「好きなものを着た方がいいよ」という後押しがあって、一生後悔しないようにお選びいただいた衣装が総絵羽でした。分金高島田にも映え、挙式の白無垢の清楚さから、披露宴での華やかさという見え方と、土間の衣桁に掛けたときの美しい空間調和もお選びいただいたポイント。
また、厳かな挙式の雰囲気から、披露宴の再入場では二人らしさを表現するために、元気で明るい二人をイメージしたイエローをテーマカラーにコーディネート。会場のお花だけでなく、洋装時には優女さんのヒールと翔真さんのソックスもイエローで揃え、遊び心も取り入れることで、より二人らしさを感じていただける空間となりました。