美しいもてなしが許された場所
鍵本様
2019年7月 / 67名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
結婚式の背景
萬屋本店の立上げ時から専属衣裳店オーセンティックの店長として関わり、萬屋本店のお客様からもスタッフからも愛される天真爛漫な新婦智奈さん。
結婚のご挨拶で智奈さんのご実家を訪れた際、お母様からこう言われたそうです。「結婚式を挙げたら実感が沸くから、絶対にしなさい。そうしなければ、嫁に出した気がしない」娘を嫁に出す母の想いを初めて聞いたお二人は、お母様に安心してもらえるように、親孝行できるようにと結婚式を挙げることを決めました。
お世話になった大切な皆様に心を尽くしたおもてなしをしたいというご希望から、大正時代に海外からの来賓を招いた社交場である鹿鳴館のような世界観をイメージし、非日常空間を愉しみ、記憶に深く刻まれる時間を過ごしていただいた結婚式。
祝言
三姉妹で末っ子の智奈さん。他界されたお父様の想いを受け継ぎ迎えた、母と娘の入場。入場時披露されたお母様からの手紙には「信頼できる人を見つけ、結婚してくれることがとても嬉しい」という、智奈さんがはじめて知った母からの想いがありました。智奈さん自身が「嫁ぐ」覚悟が強くなるような、家族の節目となることに注力した祝言。人生の大切な節目となりました。
披露宴 前半
「美しいもてなしが許された場所」をテーマに、非日常の空間を五感で感じ愉しんで欲しいと願ったお二人。色とりどりの鮮やかな会場装飾に豊富なお飲み物の数々、ジャズの生演奏とウェルカム感たっぷりでお客様をお迎え。
賑わい溢れる温度感の高い会場に、俥夫の婚礼口上が響き渡り、雰囲気をがらりと変えた新郎新婦入場。大正浪漫の世界観を演出しました。
披露宴 後半
二人が今まで歩んできた人生で強く影響を受けた方々が一同に介していただいた披露宴。この場でしか聞くことの出来ない想いを、インタビューするスタイルに。贈られた言葉にはこれまでの承認と祝福の想いが溢れていました。その言葉から伝わる二人の人柄と幸せな姿に、ご家族も安心していただける時間に。
コーディネート
祝言の白無垢は、和装の買い付けの際、数千着の中から一目ぼれした一着。一針一針丁寧な手仕事で縫い上げられた相良刺繍が美しい、職人の魂が込められた着物。智奈さんの真っ直ぐな芯の強さを表現し、凛とした雰囲気の角隠しをお勧めしました。
披露宴からは、気品ある落ち着いた大人の女性をイメージして、黒の総絞りの引き振袖をご提案。ヘアスタイルは少しエッジの効いた遊び心ある髪型に。そして、智奈さんが憧れていたケイト・ハーフペニーのウェディングドレス。ドレスコーディネーターである彼女だからこそ、細部までこだわり、職人技が詰まった上質なものをセレクト。
ご自身が誇りをもって続けてきたドレスコーディネーターというお仕事への想いを、存分に表現しました。会場を包み込む生演奏に合わせ、ゲストテーブルには「晩餐会」をイメージした燈台を。カラフルで様々な色と種類のお花には「様々な幸せが皆様に訪れるように」とお二人からの願いを込めました。
撮影
美しい花嫁衣装に身を包み、大切な人が幸せである姿を見る幸せ。ゲストの笑顔、お母様の安心された表情、二人の幸せが表された写真。