結び -家族の再スタート-
須永様
2019年10月 / 56名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
結婚式の背景
一人娘として、大切に育てられてきた佳誉さん。相原家の長男として育った悠亮さん。萬屋本店に見学にいらした際、今まで親御様に対して、中々素直な気持ちを伝えることができなかったというお話を伺いました。「結婚式は式場をただ選ぶのではなく、まずは家族と向き合うこと、その上で二人が人生をどう決断していくのかが大切。」ということをお伝え。このことがこれから始まる結婚式準備で、お二人が親御様と向き合うキッカケとなりました。式場見学後、悠亮さんが婿に入る覚悟をしたとき、何より二人を応援し支援してくれたのは、両家の親御様でした。
10月19日『大安』を二人の門出の日に設定。二人が結婚式へ込めた一番の願いは、「結婚式を通して、更に家族の結びつきを強くし再スタートしたい」という想い。「家族との絆・参列頂く皆様にも幸せな時間を共に過ごして欲しい」とテーマを「結び」とした1日。
願いを込めた「挨拶の儀」
佳誉さんが何より大切にしていた時間。本番では言葉にならない想いが溢れてしまうので、これだけは伝えたいという想いや言葉を考えておくことをおすすめしました。
結婚式を通して家族の絆を深めたいと思った。そんな、ご見学から準備を通して感じたことを素直に言葉にすると、照れ屋なお父様がずっと涙し、想いを受け止めてくださいました。言葉だけでは表しきれない家族の絆と深い愛情を感じる、人生の節目のひと時となりました。
結乃日 祝言挙式
親子三人で並んだ入場シーンでは、司会からお母様のお手紙を代読。今まで大切に育てられたこと、反抗期のこと、家族のこれまでの思い出が綴られていました。
沢山の思い出を心に想い浮かべながら歩んだバージンロード。一つ一つのシーンが家族の絆を深め、両家の結びつきを強くしてくれました。
披露宴 前半
タキシード姿と和装洋髪へチェンジし、憧れの大正ロマンスタイルで入場。全員で心を一つにし「よいしょ」の掛け声で行った鏡開きは、「両家両親が夫婦として家族の時間を作れるように」そんな想いを込めて行いました。ゲスト紹介の時間では、日頃は伝えられない感謝の想いをお伝えし、笑顔が溢れる時間に。
披露宴 後半
「今まで伝えられなかった感謝の想いを伝えたい」とお父様と腕を組んでの再入場。演出や余興はいっさいなし。大切な人とただただ笑い合い感謝を伝えることを大切にした時間。
サプライズに込めた想い
新婦佳誉さんから新郎悠亮さんへのサプライズは、ウェディングドレスのファーストミート。悠亮さんならこのドレスが一番気に入ってくれると思いセレクトしたドレス。その姿を見て涙する悠亮さん。結婚式だから伝えられる素直な気持ちを伝え、心が通じ合う時間。
「40本のバラの花束を渡したい」と打合せ時に悠亮さんからのご相談。40本のバラには「真実の愛を誓います」という意味が込められています。皆様の前で、佳誉さんへの想いを宣言しお渡しすることで、ご両親やご友人にもご安心いただける時間となりました。
コーディネート
スタイリングの中心は萬屋本店の大正ロマン。
色鮮やかな青と赤紫色、家族団欒の花言葉をもつ紫陽花とダリアで会場をコーディネート。
鶴の刺繍が施された黒の色打掛は、佳誉さんのお宮参りの産着に鶴が画かれていたこと、七歳のお祝いに黒色のお着物を着られていたルーツを辿りご提案しました。花嫁衣裳の黒に込められた想いや、美しい文金高島田と角隠しで、花嫁の覚悟を表すスタイリングに。合わせたアンティーク掛下は、昔の振袖をリメイクしたオリジナル。
披露宴からは、かんざしのみでシンプルに。粋でモダンな大人のスタイリングに。佳誉さんの美しさを引き立たせたウェディングドレスは、ミカドシルクの光沢感がデコルテをより綺麗に見せバックスタイルのロングトレーンがクラシカな洗練されたデザイン。
撮影
人生の節目にどんな想いを伝えたかったのか、これからの人生をどう歩みたかったのか。胸の内を大切な方にお伝えしきった結婚式。お父さんの涙、お母さんの手の温もり、心のままに表現した想い。
たくさんの葛藤を乗り越えた二人の結婚式が、家族にとって大きな節目となりました。この写真を見るだけで、何度でもこの日に立ち帰れる。記憶を記録に残してくれる写真たち。