結婚式の背景
茅野様
2019年12月 / 59名様
萬屋本店
祝言・和装洋装披露宴
しあわせの連鎖
結婚式と共に迫る台風19号。沢山話し合い、式の延期を決断されたお二人。延期を決断されてからの期間は、ゲストの皆様への感謝や大切に想う気持ちを改めて感じる時間に。「本番では、悔いなく素直な想いを伝えよう」と前を向き、この日を迎えました。
生まれてから今日までの人生を振り返り、親御様や周りの方々からいただいた沢山の愛情は返しても返しきれない程だとお打合せの中でお話しくださったお二人。与えていただいたものを、今度は自分たちが周りの皆様や次の世代に紡いでいけるようにという想いを込め考えた『しあわせの連鎖』というテーマ。
今日という日をきっかけに、また新たな繋がりや、幸せの輪が続いていきますように。そんな願いを込め迎えた結婚式は、その場にいる全ての方々が、幸せを噛みしめ、一分一秒を大切に過ごす、一体感に溢れた温かな時間となりました。結婚式ができること、大切な方に想いを伝えられることの尊さを、改めて教えていただいた結婚式。
挨拶の儀
今まで親御様にしてきてもらったことや、いただいた愛情は、返しても返しきれない大きなもの。だからこそ、自分たちがこれから幸せに人生を歩み、まわりの方々や次の世代へと、その幸せを繋いでいくことで返していきたい。それがお二人が親御様に伝えたかった想い。
気持ちを整理し、準備をして臨んだ挨拶の儀では、感謝の想いを伝えきることができました。立派に成長したお二人の姿に、親御様は安心した温かい表情で見守られ、お二人の決意が伝わる節目の時間になりました。
祝言
日本で生まれ育ってきたからこそ、「日本の文化に触れ日本人らしい経験をしたい」という想いを持たれていたお二人。なんとなくのお決まりの挙式をするのではなく、ひとつひとつのことに意味合いや歴史がある祝言をゲストの皆様にも感じてほしいと考え、この挙式スタイルを選びました。
今までの感謝を伝え、自分たちの人生を振り返り、これからもずっとよろしくお願いしますという気持ちを届けた人生の節目。結婚式ができたこと、皆様が集まってくださることの尊さを噛みしめ過ごした節目の時間。
お招きした大切な方々
初めての打合せの日に、「結婚式にはどんな方々をお招きされるのですか?」とお伺いした時のお二人の言葉。「自分の人生において、キーになっている方々をお招きしています。中には、長い間連絡を取っていない方もいますし、もしかしたら連絡先も変わってしまっているかもしれません。でも、今までずっと、どこかで繋がっているような気がしていたんです。近々連絡をして、結婚式にお招きしてみようと思っています。」そうお話してくださいました。
この機会に十数年ぶりに連絡を取り、再会したご友人もいらっしゃいました。延期を経ても誰一人欠けることなく、行うことができた結婚式。皆様と過ごす時間、交わす会話、直接感謝を伝えられること。そんな当たり前だと思っていたことの尊さを噛みしめた時間。
ゲスト紹介
「お招きした皆様が自分にとってどんなに大切な存在なのか」ということを、準備期間中に改めて感じたというお二人。披露宴では演出や余興は一切行わず、歓談とゲスト紹介に想いを込めて準備をしてきました。
ゲスト紹介に重きを置くからこそ、お伝えする内容をしっかりと考え、お一人お一人に感謝の想いを伝え、ご紹介をしていきました。お二人の気持ちを直接伝えられたゲストの皆様はとても嬉しそうで、笑顔が絶えず、幸せが溢れる時間となりました。
皆様への感謝
新婦夏子さんは、披露宴で読む花嫁の手紙に抵抗があるということをお打合せの中で打ち明けてくださいました。演出として手紙を読むのではなく、大切な方々が集まってくださる特別な日だからこそ、皆様への感謝の気持ちを伝えていただきたいと思い、ゲスト全員に宛てた感謝のお手紙を書いていただくことをご提案。
結婚式の延期を経て、皆様のことを改めて大切だとより強く思えたからこそ、全員に宛てたお手紙は、夏子さんの想いとお人柄が現れ、会場全体がひとつになる、温かな時間となりました。
コーディネート
親御様からもらった愛情や想いを改めて感じ、皆様にその愛情をつなげていけるように、成人式でお使いになった帯と帯揚げと共にコーディネートしました。お顔周りにあしらわれた梅の柄は、厳しい冬を耐え、綺麗な花を咲かせることから、「笑顔を絶やさない」という意味が込められています。お二人が結婚式で伝えたかった、「幸せに、笑顔でいることで、皆様にしあわせを繋げていきたい」という想いを表現してくれた衣装です。
ドレスは、今の等身大の自分の幸せな姿を見ていただきたいというお気持ちに、袖のレースやミモレ丈で動きやすさのあるところがイメージにぴったりと選ばれたお気に入りの一着。