萬屋本店の暖簾の秘密
こんにちは、萬屋本店の鈴木です。
本日は、萬屋本店の目印になっている、暖簾の秘密に迫りたいと思います。
初めて萬屋本店と出会ってから、
何か、この建物を引き立てるアクセントになるものはないかと
代表の宮腰が思案していました。
萬屋本店の歴史、建物の風情を活かせるものはないだろうか?
シーサーを対で置いてはどうか?みたいなアイディアも出てきては、
検討をしばらく重ねていました。
設計のヒントを得に、各地を回っていたとき、
お茶の勉強にと、京都の宇治へ行き、そこで出会ったこのお茶屋さん。
この暖簾が、番頭さんを連想させる重厚感と
老舗の風情を感じさせる迫力がありました。
「これがほしい!」
そこから萬屋本店の暖簾開発が始まりました。
早速、暖簾を作っている京都宇治の工房、永野さんのところへ。
まずはどのような暖簾を作っていらっしゃるのか、製作中の暖簾を拝見しました。
暖簾は反物であること。
それを何連で作製するかにより、麻の厚みを変えていくことなどを教えてもらいました。
全体のサイズ感なども、実物を見て、萬屋本店の門構えに合わせられるようにイメージの打合せ。
イメージを型紙に起こしてもらい、実物大へ。
暖簾のイメージが固まっていくことへ、興奮状態の宮腰。
型紙をつなぎ合わせ、実物大の大きさへ。
デスクの上で見る暖簾はかなりの大きさです。
文字の大きさ、レイアウトが決まれば、次は生地選び。
木綿と麻とありましたが、麻が絶対的にお勧め!という永野さん。
麻の暖簾は、外が透けて見えるため、圧迫感を与えにくいとのこと。
木綿だと、奥が透けないため、かなり強く感じさせるとのことでした。
見比べると、その差は一目瞭然。
麻に決定しました。
一言に麻と言っても、種類は膨大。
厚み、色味の違いで、全く印象を変えます。
より自然の色味に近い、生成りのものを選択。
紺色の暖簾も生成りを使い、その風合いを残しました。
そして、次は色付け。
色付けの方法をレクチャーいただき、完成イメージを膨らませます。
色味を決めることは本当に難しくて、麻の厚み、材質によっても色が変化してしまう。
また、気温や湿度でも微妙な変化をするため、萬屋本店のイメージを伝え、
あとは永野さんに託すことに。
完成が待ち遠しいとは、こうゆうことを言うんでしょうね。
出来てみないと分からない、そのドキドキ感。
いつかいつかと待ちわびていました。
麻を使った小物を見せていただき、
入口から一貫したものは何かできないかと思案中。
そこで行き着いたのが、レストランで使用するランチョンマット。
実は先日より、ランチのときには、萬屋本店のためにオリジナルで作製していただいた、
麻のランチョンマットを使用しています。
このような経過を経て、今日の萬屋本店の暖簾が完成しました。
ぜひ、萬屋本店にいらしゃるとき、そんな開発ストーリーをご紹介させていただけましたら幸いです。
12月25日(日) 1部 9:00~ / 2部 12:30~
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